ホストクラブ業界用語まとめ！未経験やホスト志望者も知っておいて損はない単語を掲載しています。ホスト、ヘルプ、オリシャン、ホス狂、被り、アフター、本営、シャンコ、ラスソンetc…興味がある方必見！用語は随時追加更新していきます。
※関連性を重視し一部順不同。
あ行のホスト用語
アイスペール
氷を入れる容器のこと。飲み物（水割り）を作る際に使用する。
イベントなどで盛り上がってくると、この中にシャンパンを入れまくって一気飲みさせるor回し飲みするという野蛮な文化もある。
料金…無料（セット料金に含まれている）
アイドル営業
アイドルのように熱狂的なファンをつけるホストの営業スタイル。今や従来の色恋営業よりも主流になりつつある。恋愛対象になるのではなく「推される存在」になることで、関係性も破綻しづらく息の長いファンがつきやすい。ホストへの推し活をさせるイメージ。
相番（アイバン/あいばん）
合番・合判とも書く。複数の意味がある。
①指名ホストがいるお客様が、友達などを連れて２名以上で一緒に来店すること。基本的に同じテーブルに案内され、セット料金を割引サービスするお店もある。この女性たちのこと自体をアイバンと呼ぶこともある。
・女性側は割引目当てにSNSでアイバン相手を探すこともあり、慣れてない女性相手だとトラブルに発展するリスクがある。友人とアイバンするのが無難。
・ホスト側はもう一人のホストと一緒にテーブルを盛り上げるので、仲良しのホストがいたほうがやりやすい。人間関係は大事に。
※このホストペアのことをアイバンと呼ぶこともある。
②お客様が２名以上のホストを指名すること。ホストクラブは基本的に本指名は1人だけなので、もう1人はヘルプ指名扱いになる。
愛本店（あいほんてん）
「ホスト業界の父」と呼ばれるレジェンド愛田武（アイダタケシ）が創業したお店。1971年に女性専用クラブとして創業した、愛され続けて50年の歴史を持つ老舗店。
愛田武（アイダタケシ）※故人
現在のホストクラブの基礎を作り出した功績から「ホストクラブの父」と呼ばれる、ホストクラブの歴史上の超重要人物。歌舞伎町ホストクラブ協力会初代会長。
1部・2部・3部（いちぶ・にぶ・さんぶ）
営業時間帯別に呼び名が変わる。
1部…夕方～深夜まで営業。主に19～20時頃にオープンし、24時まで営業する。
2部…日の出（朝6時）～お昼まで営業。朝ホストとも言う。
3部…昼～夕方まで営業。
朝ホスト
朝6時から営業開始する2部営業のホストクラブのこと。
煽り（あおり）
お客様がシャンパンやボトルなど注文する（＝お金を使う）ように誘導すること。勝手にお酒を決める俺様営業や、甘えてお願いする系、他のお客様の注文をネタにして対抗心を煽るやり方など色々な営業スタイルがある。
あがる
①その日の仕事を終えること。
②仕事を終えて帰ること。
③業界を引退する（ホストの仕事を辞める）こと。
ホストの勤務時間は短くて3～4時間、長くて6～8時間。１部営業（夕方～夜）のホストクラブの場合、勤務終了時刻が終電ギリギリになることもあるので、通勤方法が電車利用の場合は注意が必要。
ACQUA GROUP（アクアグループ）
歌舞伎町に本拠地を置き全国展開しているホストクラブグループ。
明日カノ（あすかの）
『明日、私は誰かのカノジョ』という漫画・ドラマ。章ごとに主人公が変わるオムニバス形式で、歌舞伎町を舞台としたホスト編が大ヒットした。ぴえん系（地雷系）女子の「ゆあ（通称ゆあてゃ）」というホス狂キャラクターが歌舞伎町の民の特徴を捉えていて、コスプレをする女の子もいた。
モデルとなったホストクラブは歌舞伎町の『CRUISE』。
アフター
営業時間終了後に、お客様が指名ホストと店外で遊ぶこと。食事やカラオケに行くこともあれば、ホテルやお客様の家に行くこともある。
基本的には営業時間の最後までお店にいたお客様の中で、一番高額を使ってくれた方とアフターする。
※途中で帰ったお客様でも、店の近くで待っていてくれるならアフターは可能。
アフターのお願いが複数のお客様からあった場合、基本は一番お金を使ってくれたお客様となるが、判断はホストに任せられている。
お客様（女性）目線では無料で店外デートできるチャンスだが、ホストからすると完全なるサービス残業・時間外労働となる。体調不良の際は断ることも必要。
ただし、アフターを過ごすことで距離感が縮まり、関係性が親密になるので、次回の来店やより高額なお酒の注文に繋がるなどメリットが大きい。安易な枕営業はする必要ないが、アフターはしておいた方がいい。
アベ（average/アベレージ）
英語で「平均」を意味する。ナイトワーク業界においては売上金額（収入）やお客様が使用する金額の平均を表す際に用いられる。
例1：ホストの言う「アベ100の姫」→毎月100万円前後を使うお客様
例2：風俗嬢の言う「アベ50」→平均月収50万円、「アベ2」→平均日収2万円
天使ニア（あまつかにあ）
歌舞伎町の冬月グループ『Duo』で活躍している男装ホスト。ジェンダーレスアイドルグループにいた経歴もあり、男装コンカフェ→コンカフェオーナー→ホストに転身した異色の経歴を持つ。性自認は女性。
2023年売上1億円突破した実力派。
アルマンド（仏：Armand de Brignac）
正式名称は「アルマン・ド・ブリニャック」。メタリックに輝くカラフルなボトルデザインとスペード型のロゴが特徴の最高級シャンパン。カラーはゴールド・ピンク・グリーン・レッド・シルバー・ブラックの全6種類。緑・金・赤系を揃えると「アルマンド信号機」になる。
家カノ（いえかの）
ホストが住む場所目的で関係を持っている女性のこと。プチ同棲に近い状態。関係が破綻すると住む家がなくなるので、お店に呼んで高額を使わせたりはしない代わりに、秘密の関係なので会うのは基本的に家の中だけ。
類義語：趣味カノ・本カノ・宿カノ
移籍（いせき）
ホストが在籍店を変えること。この場合、移籍先まで追いかけてきたお客様は新店で改めてこのホストを指名することになる。
有名ホストが他店舗に移籍すると「電撃入店・電撃移籍」と言われたりする。
痛客（いたきゃく）
言動が痛々しい客のこと。ホストに無理やりお酒を飲ませたり、暴言を吐く、SNSやマイク等で勘違い発言・マイナス発言するなど。高額料金を支払っているためある程度は許容されるが、他のお客様に暴言・暴力などを行った場合は厳重な措置が取られ、最悪出禁となる。要はめんどくさい客。
※ホストクラブ内でのNG行為を「爆弾」といい、それをしてしまう客のこと。
痛ホス（いたほす）
痛客のホスト版。空気が読めないホスト、自意識過剰ホストなど。不慣れなだけの新人ホストを痛ホスと呼ぶことはないのでそこは安心。
爆弾行為（ヘルプの立場で担当ホストのお客様と店外するなど）をするホストもこう呼ばれる。
一撃（いちげき）
1回の注文もしくは1本のお酒で高額な注文が出た際に沿える言葉。
例：一撃500万！
基本的には100万円以上の金額で使われる。
1000万プレイヤー
月間売上額が1000万円に到達したホストのこと。成功者の証。
バック率50％なら歩合給500万円になる計算。
英語で書くと「player」で、「Prayer」だと「祈る人」になってしまうので注意。
イベント
ホストの誕生日やお店の〇周年、季節行事（バレンタイン・ハロウィン・クリスマスなど）に開催される特別営業日のこと。ボトルやシャンパンタワーなどをおねだししやすく、ホストにとってかき入れ時。
この日は来客数が多いので、お客様に対する初回料金が適当されなかったり、ホスト希望者が体験入店できなかったりする。
色恋営業（いろこいえいぎょう）
お客様に対して本気の恋愛だと錯覚させ、お金を使わせる営業方法。色恋（いろこい）や色営（いろえい）とも言われる。擬似恋愛。
色カノ（いろかの）
色恋営業されているお客様の事。大半は営業だとわかって遊んでいるが、まれに本気で自分が恋人だと信じているお客様もいるので扱いに注意が必要。
VIP（ヴィップ）
「Very Important Person」の略で、お店やホストにとって重要なお客様という意味。あるいはその人をもてなすための特別な部屋（VIPルーム）。
ウェイター
ホール内でお酒を用意して届ける配膳業務や、会計時に伝票を渡すなどの裏方業務をするスタッフ。
裏引き（うらびき）
ホストがお店を通さずお客様に営業をかけ、店外でお金をもらうこと。ホスト業界の禁止行為の一つ。「直引き（じかびき）」とも言う。
売り掛け（うりかけ）
お客様が料金を後払い（一時的にホスト負担）にすること。または未払いの飲食代のこと。いわゆる「ツケ払い」。売掛、掛け（かけ）、ツケとも呼ばれる。
お客様が最終的な支払いをできずに飛んでしまった（いなくなってしまった）場合、残された売り掛けの金額はホストが立て替えることになる。
客側もホスト側も慎重に判断したほうがいい選択肢。
エアーグループ（AIR GROUP）
歌舞伎町を中心に全国展開しているホスト業界最大級のグループ。キャッチフレーズは「職業、イケメン。」
永久指名（えいきゅうしめい）
一度ホストを指名すると、そのホストが辞めるまで指名を変えられないシステム。ホスト同士でお客様の取り合いをふせぐため、ほとんどのホストクラブで導入されている。
ただしホスト側に違反行為があった場合や、長期間ブランクが空いたお客様は指名変更をできる場合もある。お店側の判断による。
永久保証（えいきゅうほしょう）
主に新人ホストに対して適用される給与システムのひとつ。新人はまだ歩合で稼げないので、最低限の給与が保証される。固定給、最低保証のこと。
エース
ホストにとって最も売り上げに貢献してくれるお客様の事。エースとの関係が破綻すると売上に大きく関わるので、次期エース候補も常に育てておくほうが安心。
S券（えすけん）
初めて来店するお客様のこと。昔は初回用チケット（クーポン？）を発行していたのでそれの名残りで、今はお客様そのものを指すようになったらしい。
枝（えだ）
指名ホストがいるお客様（＝幹/みき）が連れてきた、初回来店のお客様のこと。幹と同じテーブルにつくことが大半なので、幹の指名ホストが二人同時に接客するか、ヘルプホストがつく。
もしくは個別テーブルにつかせ、初回新規客と同じように複数人のホストが交代で接客する。
越前リョーマ（えちぜんりょーま）
歌舞伎町で「ホストの神」と呼ばれるカリスマホストの一人。某テニスの王子様ではない。ホストクラブ『Dew’l（デュール）』のオーナー。
エルコレ（L’s collection/エルズコレクション）
正式名称が『エルコレ』。歌舞伎町を中心に、業界初のブランドシェアという考えに基づき形成されている大型ホストクラブブランド。2019年5月に業界の老舗大手グループ『groupdandy（グループダンディ）』から独立した。ブランドシェアという意識は、グループではなく上下がない【円型】の組織体系なので、ひいきがなく「全員で日本一を目指す」としている。
代表取締役社長：村田 剛(ムラタ ツヨシ)
【人生はどこにいく？ではなく、誰といくかだ】
平成の怪物：夏稀（なつき）
軍神：心湊一希（みなといつき）
魔王：七原柊也（ななはらしゅうや）
エレチュー
エレベーター内でキス（チュー）をすること。帰宅するお客様をお見送りするホストが、エレベーター内でする行為。密室なのでバレない。
緑賀希蓮（エンガキレン）
「会えるアイドル」という自己プロデュースでメディアにも出演、2017年にカリスマホストの地位を築き、2018年に引退＆結婚した有名ホスト。現在は「森翔太」名義で「CHRISTINA JAPAN（クリスティーナジャパン）」という会社を設立し、美容業界で活動している。ホストの引退後の生き方を見せつけてくれている存在。
鳳帝（おおとりみかど）
『Group Anarchy』（グループアナーキー）オーナー。かつて、1000万プレイヤーが偉業と言われた時代に年間売上1億円を何度も達成し、全盛期には2億円弱の売り上げを叩き出した伝説的ホスト。人気絶頂の2012年に一度現役引退し、アパレルブランド『MEMHIM/メンヒム』を立ち上げる。デザイナーとしても成功したのち、2016年にホスト業界に復帰。2022年にGroup Anarchyはエルコレ参戦。
大箱（おおばこ）
規模が大きなお店のこと。在籍ホスト数や卓数が多いので華やかだが、客入りが少ないとガラガラ感が目立つ。運営手腕が問われる。
送り指名（おくりしめい）
まだ指名ホストを決めていない初回のお客様などが、帰るときに店の出口までの見送り担当ホストを指名すること。料金はかからない。
送り指名に選ばれるということは、次回来店時に本指名してもらえる可能性が高いということなので、ホストにとっては営業チャンス。
おじホス
おじさんホスト。30代以降のホストのこと。「ジジホス」とも言う。
お茶（おちゃ）
「お茶を挽く（おちゃをひく）」といって、お客様が一人も来店せずにヒマな状態のことを指す水商売・風俗業界用語。
由来は江戸時代の遊郭で働く遊女たちが、お客様がつかない時にお茶の準備（茶葉を挽いて粉末状にする）をしていたことからきている。
男メニュー（おとこめにゅー）
飲食店のメニュー表のように、在籍ホストの写真やプロフィールが載っているアルバム（本）もしくは画像データ（タブレット）のこと。「男本（おとこぼん）」ともいう。
初回のお客様が指名ホストを選ぶ際に、これを見て選ぶことができる。
鬼枕（おにまくら）
枕営業をメインにするホストの営業スタイル。お客様と性的な関係を持ちまくり、売上を上げるという体を張った営業方法。
短期間で太客を作りやすい代わりに、自身のブランドイメージが底辺になり、飽きられやすいというデメリットがある。体力・精神力の消耗も激しい。
人気漫画『明日、私は誰かのカノジョ』で登場したホストが「色恋本営鬼枕！」と自己アピールしていたが結果的に彼は本指名は取れず、サブキャラ扱いのままだった。
オラオラ営業
略してオラ営。高圧的な態度（上から目線）や命令口調など、要は強気で偉そうなSっぽい態度で接客する営業スタイル。ほとんどの女性はこれを嫌うが、ドMなお客様はハマりやすい。
オリシャン
「オリジナルシャンパン」の略。ボトルにホストの写真をプリントしたり、デコレーションを施してあるもの。ホストのバースデーイベントや、お店の周年イベントで使用されることが多い。
ホストクラブでのオリシャンの値段は5万～20万円が相場。
専門業者に依頼して作成できるので、ホスト関連じゃない普通の人でも発注可能。本数が多いほど割安になるが、1本4,000円程度～作成できる。
オールコール
店内のホストが全員集まってシャンパンコールをすること。高級シャンパンが出た際に行われる。オールコールの値段の目安は、店によるが1回20～30万円以上。シャンパンタワーや100万円以上の高額ボトルが入った際は当然オールコールとなる。
おろす
お酒（ボトル・シャンパンなど）を注文してもらうこと。
オンリー
お客様が卓に一人きりの状態になっていること。シャンパンコール中に起こりやすい。放置状態ともいえる。出勤ホストが足りていなかったり、つけ回しが下手だとこうなることもある。お客様が興ざめしやすいので早くこの状態を解消する必要がある。
か行のホスト用語
回収（かいしゅう）
売り掛け料金（未払い料金/ツケ）をお客様に支払ってもらうこと。回収期限は、月末締めや翌月10日前後などお店によって異なる。
回収期限を過ぎた料金はホストが負担することになるので、悪質な客に逃げられないように注意が必要となる。掛けはしないほうがいい。
掛け持ち（かけもち）
ホストだけでなく他の仕事もすること。いわゆるダブルワーク・副業。例えば大学生が学業とホストを掛け持ちしたり、社会人が夜や週末だけホストになるなどの働き方。
※同業他店（他のホストクラブ）で掛け持ちするのはNG。
飾りボトル（かざりぼとる）
「飾り」とも言う。デザインが凝ったボトルを置いて、テーブルを華やかに見せるために入れるお客様が多い。SNS映えにもなる他、高級ボトルなら空瓶を持ち帰ってフリマアプリで売ることもできる。
（飾りボトルの例）
・クマの形で可愛い「テディデキャンタ」
・海賊船モチーフの「ラーセン」
・本の形の「カミュブック」
・ハイヒールの形の「シンデレラ」
・ハート形の「フォーチュンハート」
・イルカ型の「ドルフィン」
・高級ボトル「リシャール」
・高級ボトル「ルイ13世」
・伝説の最高級ボトル「ペルフェクション」
化石ホスト（かせきほすと）
接客スタイルが時代遅れのホストのこと。または、昔は売れていたけど今はそれほどでもなくなってしまったホストのこと。
カフェ・ド・パリ（Café de Paris）
フランスのワインメーカー「ペルノ社」によるスパークリングワイン。通称「カフェパ」。カフェドパリはフレーバーが豊富で、飲みやすく値段も安価で人気がある。
被り（かぶり）
同じホストを指名している女性客のこと。彼女たちが同時に来店している状態のこと。「指名が被る」ことからきている。
人気漫画『明日、私は誰かのカノジョ』でホス狂のヒロインが「被りは伝票で殺すんだよ」という名台詞を吐いて話題になった。意味としては伝票（支払額）でライバルより優位に立てということ。
空名詞（からめいし）
ホスト名の記載がなく、店名と住所のみが書かれている名刺（ショップカード）。まだ名刺を持っていない新人ホストや、手持ちを切らしてしまったホストが空白部分に自分の名前を書いて使用する。
仮入店（かりにゅうてん）
入店お試し期間。１日体験入店とは違い、１週間ほど設けてある。仮入店期間中の給与体系がどうなるかは店によって異なる。
かわしぼ
乾いたおしぼり。テーブルを拭く時に使用する。
幹部（かんぶ）
役職（肩書き）を持つホストの総称。どんな役職があるかはホストクラブにより異なる。
（例）オーナー・社長＞店長＞代表・代表取締役・プロデューサー＞支配人＞主任＞副主任＞幹部補佐＞リーダー
キープボトル
お客様が注文し、お店で保管しているお酒（ボトル）のこと。保管すること自体は「ボトルキープ」という。常温保存が基本なので、炭酸が含まれるお酒や冷蔵保存しなければいけないものはキープできない。
逆色（ぎゃくいろ）
女性客の方からホストに色恋アピールすること。ガチ恋客がやりがちだが、新人ホストを弄んで高額な売り掛け（ツケ）をしたまま飛ぶような悪質客もいるので注意が必要。
キャッシャーチェック
お客様が接客を受けずにキャッシャー（レジ）で料金だけ支払って帰ること。「担当ホストの指名料・セット料金等」のみでお酒代はかからないので１万円前後のお会計となる。これをするとその日の担当ホストの指名本数が増える。いわばお客様からのチップ（お布施）のようなもの。
※入店せずにお金だけ落としていくわけなので、アフターケアは必須。
キャッチ
路上で女性に声をかけてお店に呼び込む行為。いわゆる「客引き」。最近は地域の条例等で路上キャッチやスカウトが規制されているので、街頭でのキャッチではなくSNSでの発信や声掛けに力を入れている印象。
キラーコール
100万単位の高額のお酒が注文されること。発祥は歌舞伎町の有名ホストクラブグループ『groupdandy（グループダンディー）』。
バスターコール、狙い撃ちなど店によって呼び方は色々。
クイック
開店から数時間の間だけ、安価な定額制で遊べるシステム。目安は90分1万円で、基本料金内のお酒であれば飲み放題。初回料金と違い、再来店のお客様も利用できるので、予算がない方でも気軽に遊べるようになっている。
空気入れ（くうきいれ）・空気を入れる
関西地方の怖い業界の人達の隠語で、おだてる・調子に乗らす・そそのかす・焚きつける・その気にさせる…という意味。重苦しい空気を換えるために外気を入れる（気分転換させる）という意味もある。
Group M（グループエム）
大阪ミナミにある関西最大級のホストクラブグループ。
groupdandy（グループダンディ）
ホストクラブの業界大手グループ。歌舞伎町、横浜、大阪に30店舗以上展開しており、カリスマホストを多数輩出している。愛称は 「#グルダン」。
軍神（ぐんしん）/心湊一希（みなといつき）
「軍神」とはホスト業界大手ブランド『L’s collection/エルコレ』店舗プロデューサーの『心湊一希（みなと いつき）』の二つ名。IT関係や不動産業の会社も経営している実業家だが、ホストセミナー講師も務めており、ホスト育成（プロデュース）における厳しい指導から来た名前。
KG-PRODUCE（ケージープロデュース）
創業2008年、歌舞伎町一本で展開しているグループ店。「ホストの帝王」の異名を持つローランドが在籍していた。
源氏名（げんじな/げんじめい）
お店で働くとき用の名前のこと。個人情報保護のためにも、本名ではなく源氏名で在籍するのがナイト業界の常識。由来は紫式部の『源氏物語』からきている。
口座（こうざ）
お客様が指名しているホストのことで、関東圏でいう「担当」と同意。関西圏で使われる言い方。銀行口座にお金を預けるようにどんどんつぎ込み…しかしそのお金は引き出すことはできない…。
ゴチる
ホストとお客様が性行為をする（した）こと。
小箱（こばこ）
小規模のお店のこと。在籍ホスト数が少ない代わりに、アットホームで良質なサービスが売り。初心者向け。
コール
高級なお酒が入った際に行われるパフォーマンス。ホストが複数人集まって、リズムに合わせた掛け声で場を盛り上げる。シャンパンコール。
さ行のホスト用語
櫻遊志（サクラユウシ）
歌舞伎町で「ネオホスト」と称される新世代のホスト。お酒が飲めない・短髪・細マッチョ。アクアグループの『SENSE TOKYO BY ACQUA』のエグゼクティブアドバイザーを務めつつ、YUSHI（ユーシ）の名前で格闘技界でも活躍中。実業家。
サービス料（サ）
ホストの接客代（サービス全般代）のこと。
セット料金（席料/テーブルチャージ）・指名料・飲食代とは別料金。
税金（TAX）に含まれることが多い。
サービス料の割合は店によって異なるが20％～40％が相場。
（例）セット料金１時間2000円+指名料3000円+飲食代5000円＝合計10,000円
×サービス料20％＝12,000円
サパークラブ
男性スタッフがカウンター越しに接客する飲食店。ホストクラブより規模が小さく料金も安い。ボーイズバーはメンズパブ（メンパブ）などとも呼ばれる。
男女ともに入店可能で、ショーやパフォーマンスなどエンタメに力を入れている店が多い。ホストクラブのように、客の卓で隣にホストが座ることはない。
サブ担（さぶたん）
お客様の指名ホストが不在の場合に、接客担当をするその時限りのホストのこと。
または、複数のホストクラブに通っているお客様にとって本命ではないホストのこと。サブキャラ的存在。
直引き（じかびき）
「裏引き」と意味は同じ。ホストがお店を通さずお客様に営業をかけ、店外でお金をもらうこと。ホスト業界の禁止行為の一つ。
時間制（じかんせい）
60分.90分など時間ごとに区切られているシステムのこと。区切り時間がきたらホストか内勤スタッフがお客様に延長確認をするが、悪質店だと自動延長になる場合がある。
ジジホスト
略して「ジジホス」。30代以降のおじさんホストのことで「おじホス」と同じ意味。
渋谷奈槻（しぶや なつき）
通称「しぶなつ」。ホストブランド『冬月グループ』で2019年総売上3億円3千万を突破し「日本一のホスト」の座を手にする。2023年に癌（ガン）が発覚しYoutubeで告白。経過観測中。
城咲仁（しろさきじん）
ホスト出身タレントの先駆けとなった存在。歌舞伎町の「クラブ愛」出身。2000年代初頭にカリスマホストとして数多くのテレビ番組に出演していた。2005年にホストを引退しタレントに転身、様々な資格を取得しながら活動。2022年の時点では実家の中華料理店の味を引き継ぐため修行中。
素飲み（すのみ）
基本料金だけで飲むお客様のこと。初回のお客様によくあることで、セット料金に含まれているお酒だけ飲んで終わりになる。シャンパンなど別途料金のかかるものは注文しないのでホスト的には売上にあまり影響がないが、今後に繋がるかもしれないので大事なお客様ではある。
指名（しめい）
お客様が気に入ったホストを接客担当に選ぶこと。基本的にホストクラブで担当を指名すると、変更ができないので、次回来店時も同じホストが接客担当となる。同僚ホストからお客様を取ることはできないので、新規客を狙うしかない。
指名替え（しめいがえ）
指名ホストを変更すること。ホストクラブは基本的に永久的指名制なのにこれが起きる理由としては、担当ホストが辞める（退店する）か、ホスト側に悪質な問題がありお店が指名替えをOKした場合などがある。
指名料（しめいりょう）
お客様がホストを指名する際にかかる料金。基本的に、来店するたびに指名料が毎回かかる。金額はお店が設定する。指名料はホストの売上に含まれる。
締め日（しめび）
月の売上を集計する日。その月の最終日が締め日になることが多い。締め日までの売上合計で在籍ホストのランキングが決まるので、ナンバー入りを目指してホストも指名客も頑張ることになる。
写真詐欺（しゃしんさぎ/パネルマジック）
ホストのパネル写真が実物と大きく異なること。写真が加工されてキレイすぎるのに対し、実物がかけ離れている時（主にガッカリされた時）に使われる言葉。パネルマジック・パネマジとも言う。
写メ面接（しゃめめんせつ）
ホスト応募時に、自分のプロフィール写真を添付してメールで簡易面接してもらう方法。遠方から応募する場合に活用され、最終的には現地（お店）で面接をすることになる。メールといいつつ最近ではLINEやSNSのDMなどが使われることが多い。
シャンパンコール
略称「シャンコ」。ホストクラブの代表的なパフォーマンス。高額なシャンパンボトルを注文したお客様の周りにホストが集まり、マイクパフォーマンスをする。働くホスト側は事前練習が必須。
シャンパンタワー
シャンパングラスを何段にも積み重ねてタワー状にし、上からシャンパンを注ぐこと。ホストのバースデーイベントやお店の周年記念イベントなどで行われる。
金額はピンキリだが最低でも数十万～最高数千万円かかるので高額パフォーマンスと言える。一般的にシャンパンタワーの設置は専門業者に依頼する。
周年（しゅうねん）
お店がオープンしてからの年数。記念イベントが行われることが多い。激戦区では１周年を迎えられずに閉店するお店もあるので、5年以上続いていたらかなり堅実。
ジュッタン
10オンスタンブラーの略。ウイスキーの水割り、ビール、ソフトドリンクなど様々なドリンクに使用できる便利でスタンダードな縦長グラス。
趣味カノ（しゅみかの）
ホストにとって本命彼女でもなく、営業目的の色恋相手でもない、都合の良い女性。つまりセフレ。
趣味枕（しゅみまくら）
略して「趣味まく」。恋愛でも色恋営業でもなくホストが趣味でお客様と性行為をすること。セフレとは違い、一夜限りの関係になることが多い。
ショータイム
ホストがダンスや歌などを披露する時間のこと。事前レッスンがある。
小計（しょうけい）
ホストクラブの基本料金や飲食代の合計額のこと。ホストの歩合給はこの小計をもとに計算される。
場内指名（じょうなしめい）
まだ担当ホストが決まっていない初回客やフリー客が、店内で気に入ったホストを指名して自分の席につかせること。場内指名料は1,000円前後。ホストにとっては本指名獲得のチャンス。
初回荒し（しょかいあらし）
ホストクラブは初回料金を安く設定しているので、初回だけで遊びまわるのが目的で悪質な態度をとるお客様のこと。ホストへの暴言や高額な売り掛け（ツケ）で飛ぶなど。新人ホストが狙われることもある。
店にとって迷惑客なので出禁となったり、業界内で情報が出回って警戒対象となる。
単に飲み歩くのが好きで初回巡りをしているだけのお客様は「荒らし」とは言わない。
初回DAY（しょかいデー）
初回のお客様限定の営業日。人気店だと常連客で席が埋まりがちで新規客が入れないことがあるので、わざわざお店が不定期で初回デーを設け、新規ファンを獲得する。有名ホスト・役職ホストは新人に頑張らせるために出席しないこともある。
初回デーをやるということは、普段は常連で埋まるような人気店ということ。
初回料金（しょかいりょうきん）
初めて来店したお客様向けの料金設定。セット料金が無料だったり、１時間2,000円ほどのリーズナブルな値段になっている。この金額内に無料ドリンクが含まれているので、何も注文しなくても遊べる。
※有料ドリンクを入れた場合は通常と同じ料金がかかる。
地雷（じらい）
お店またはお客様にとって不愉快な態度をする人のこと。普段は地中にあって人が接近すると爆発して危害を加える悪魔の兵器からきている。
簡単に言うとトラブルメイカー。色恋営業にハマり病んでるアピールを繰り返す「地雷嬢（じらいじょう）」や、容姿も接客方法も悪い「地雷ホスト」など。
シンスユーグループ（SINCE YOU GROUP）
2007年に創業し歌舞伎町を中心に20店舗を展開しているホストクラブグループ。（創業当時の店舗名称は「アローズ」）
創業者は「優士」。
スライド制（すらいどせい）
ホストの歩合給が規定により上下する制度。例えば売上額や指名本数が増えるほど、歩合給の割合（バック率）が変動する。
（例）バック率50％のホストが目標売上額を達成する→バック率55％になる
セット料金（せっとりょうきん）
ホストクラブの基本料金のこと。ハウスボトル・割りもの（ミネラルウォーター）・氷などが含まれる。早い時間帯ほど安く、夜のピークタイムは高くなるなど料金が変動するお店もある。
ゼブラ
ドンペリの白とロゼのこと。
繊維客（せんいきゃく）
担当ホストに全然お金を使わないお客様の事。例えば1セット料金だけで遊んで帰る人。高額なお酒を入れたりはしない。ホストに魅力があっても、普通の大学生や一般職の女性なら予算が限られているのでこうした繊維客になりがち。
育てることで細客→太客へと変えることもじゅうぶん可能。
全額日払い（ぜんがくひばらい）
略して「全日（ぜんにち）」。お給料をその日のうちにもらえるシステム。
「日払い」だけだと１日5,000円までなど上限があるが、「全額日払い」だと全額もらえる。売上額に応じた歩合給をもらっているホストの場合は、給料計算に時間がかかるので日払い不可なこともある。
送迎（そうげい）
①お店の近くや最寄り駅にいるお客様をホストが迎えに行くこと。迷子になってよそのホストクラブに入ってしまうこともあるのでエスコートする。
②終業後のホストを家まで送る福利厚生。終電を気にしなくていいので助かる。送迎は専門業者に依頼する場合と、内勤スタッフがドライバーになる場合がある。
育て（そだて）
お客様がより多くのお金を使う上客になるよう育てること。また、ホストクラブにまだ来ていない新規客（見込み客）と信頼関係を築いてお店に呼ぶこと。
総計/総売上（そうけい/そううりあげ）
お客様が払う合計金額のこと。
小計（セット料金や飲食代・指名料などの合計）に、サービス料や税金（TAX）をかけて算出した金額のこと。
小計ではなく総売上をもとに歩合計算することを「総売上バック」と呼ぶ。当然こちらの方がホストの給料額は増える。
た行のホスト用語
体験入店（たいけんにゅうてん）
ホストクラブに正式入店する前に、お試し感覚で１日だけ働いてみるシステム。簡単な接客のマナーを教えてもらい、実際にホールに出て接客の補助（ヘルプ）をする。お給料も当日払いでもらえる。
代表（だいひょう）
代表取締役のこと。ホストクラブの役職の一つ。基本的にお店の最高責任者。
代打タワー/代理タワー（だいだたわー）
シャンパンタワー（数百万円～）の予定があったお客様が、何らかの事情で来店できなくなったり飛んでしまった場合、別のお客様が代わりにお金を払ってタワーを行うこと。当然ギリギリのタイミングで頼むことになるので、信頼関係のある本指名のお客様に限られてくる。
卓チュー（たくちゅー）
お店の席で接客中にキスすること。他のお客様に見られる可能性があるので、被りに対する煽り目的として行われることがある。お行儀が悪い。
TAX（たっくす）
小計にかかる税金やサービス料のこと。基本的に30％～40％かかる。
（例）TAX40％の場合
セット料金5,000円+指名料1,000円+酒代10,000円＝小計16,000円
16,000円×0.3＝4,800円
小計16,000円+TAX4,800円＝合計20,800円（お客様が実際に払う金額）
担当（たんとう）
お客様が指名しているホストのこと。関西圏では「口座（こうざ）」と呼ぶことがある。ATM銀行口座のようにお金をつぎ込む相手だから…でもそのお金をもとの形で引き出すことはできない…。
タンブラー
ドリンクを入れる筒状のグラスのこと。正式名称はタンブラーグラス。
チェイサー
お酒の合間にいただく飲み物のことで、水や炭酸水など。
チェック
お会計のこと。お客様がチェック（お会計）を希望すれば、内勤スタッフが計算して伝票を持っていく。
チャーム
セット料金内でついてくる無料のおつまみのこと。ホストクラブではミックスナッツやチョコレートなどが多い。居酒屋で言う「お通し」のこと。
語源がはっきりしておらず、テーブルを華やかに彩ることから「魅了（英語：charm）」なのか、「乾き物＝かわいいもの＝チャーム」なのか諸説ある。
チャンスボトル
お酒が残り少なくなっているボトルのこと。ボトルが開けば新しいボトルを入れるチャンスなのでこう呼ばれる。
ちゃんぽん
様々なものを混ぜること。お酒の席でいう「ちゃんぽん」は、ビール・ワイン・ウイスキーなど色々な種類のお酒を飲むことを意味する。もしくは本来の意味通り色んな種類を混ぜること。
中箱（ちゅうばこ）
一般的なホストクラブの規模で、20～40席くらい。
直ビン（ちょくびん）
お酒の瓶から直接飲むこと。瓶からダイレクトに飲むという意味で「ビンダ」とも呼ばれる。一気飲みの際にやらされることがある。2020年のコロナ以前はホストたちで回し飲みをすることもあったが、近年は自粛傾向にある。
ツケ
お客様が料金を払えず、後払いにすること。「帳簿へ付ける」からきている。「売り掛け・掛け」と同義語。高額料金をツケにしたまま逃げる悪質客もいるので、新人ホストは注意が必要。この場合の料金はホストが立て替えることになる。
つめしぼ
冷たいおしぼり。濡らしたおしぼり（濡れしぼ）を冷やしておけばできる。夏場などに来店したお客様にお渡しする。温かいおしぼりを好む人もいるので、聞いておくとスマート。
出禁（できん）
「出入り禁止」の略。悪質なお客様に対しての措置。自然に出禁解除されることはなく、店舗責任者や担当ホストに謝罪して許可が出れば解除される。
（例）ホストや他の客への暴力行為、店の内情暴露、高額なツケの未払いなど。
テッパン（鉄板）
鉄板が硬いことから「確実」「（これなら・これをしておけば）間違いない」という意味で使われる言葉。ホスト業界においては、どんな状況でも指名替えをせず通ってくれるお客様を指す。
テーブルチャージ（TC / Table Charge）
席料のこと。お客様が席に着いたら発生する。昔、銀座の高級クラブでは「座るだけで〇万円」などと言われていた。ホストクラブの場合は60分.90分など時間ごとにかかるのが一般的で、平均60分2,000円～7,000円。
セット料金に含まれるので、これと別に請求されることは基本的にない。
出戻り（でもどり）
一度退店した（辞めた）ホストが同じ店に戻ってくること。再入店。円満退社している場合なら可能。以前役職がついていても新人として再スタートとなる。
または、いったん帰ったお客様がその日のうちに二度目の来店をすること。
Dewl Presents（デュールプレゼンツ）
歌舞伎町にあるホストグループ。通称「Dプレ」。「ホストの神」こと越前リョーマが立ち上げたグループ。
店カラ（てんから）
店内にお客様がいなくて空っぽ（カラッポ）の状態。危機的状況である。
転卓（てんたく）・テーブルチェンジ
お客様にテーブル（卓）を移動していただくこと。初回客や細客が良いテーブルに座っていた時に、指名客や団体客が来たら移動をお願いすることになる。基本的に元の席より良い場所に移動することは少なく「どんどん追いやられていく感」は出るが仕方がない。
店泊（てんぱく）
酔いつぶれたり終電をなくしたホストがお店に泊まること。安全面・防犯面の問題から店泊許可していないお店もある。ホストクラブの多くは店の近くに寮があるのでそちらを利用するといい。
電撃入店（でんげきにゅうてん）
ホスト業界ですでに知名度がある有名ホストや人気ホストが、他店に移籍する際に使われる。
同業（どうぎょう）
ホストから見て同じ業界で働いている人たちのこと。他店で働くホストや、同じ水商売のキャバ嬢など。
同業返し（どうぎょうかえし）
お店に来てくれた同乗者に対し、お礼としてそちらのお店に遊びに行くこと。ホスト同士なら相手のバースデーイベントにお客様と遊びに行ったり、水商売同士ということでキャバ嬢のお店（キャバクラ）に行くなど。同業回りともいう。
当欠（とうけつ）
当日欠勤の略。出勤予定日の当日になって欠勤の連絡をすること。急病や家庭の事情などやむを得ない場合は特にペナルティは発生しない。
東城誠（とうじょうまこと）
芸能人並みの知名度でテレビにもたびたび登場している有名ホスト『ローランド』の過去の源氏名。
トーション（フランス語：torchon）
お客様用のひざ掛け（ブランケット）のこと。フランス語で布巾（ふきん）を意味する。飲食店の給仕やソムリエが腕にかけているイメージのアレ。
※ソムリエは近年は紙ナプキンを使うようになったらしく腕にかけていないらしい。
同担（どうたん）
お客様から見て、同じホストを指名している人のこと。「担当ホストが同じ」という意味。同担同士で仲良くなるはずはなく、基本的にライバル関係となって予算争いに発展することが多々ある。ホスト的には売り上げを伸ばすことができるが、店の雰囲気を悪くしないように注意が必要。
ちなみに、推しが同じはずなのに一緒に盛り上がれずむしろ嫌い、という状況をオタク界隈では「同担拒否」という。
同伴（どうはん）
ホストが出勤前にお客様とご飯やデートをしてから入店すること。必ずお店に来ることになるので、お酒は控えめにして食事やカラオケなどが基本となる。
同伴出勤する場合は1～2時間遅めの出勤が可能。
ほとんどは無料だが、店舗によっては同伴料が発生する。
動物園（どうぶつえん）
お客様から見て、いわゆるハズレホストが多いお店。マイナスイメージ。ルックスが良くない、接客が良くない、店全体の質が悪いなど。
飛ぶ（とぶ）
お客様またはホストが突然連絡が取れなくなり、店に来なくなること。バイトが無断でいなくなる場合や、売り掛け（ツケ）を支払わずに客が逃げるパターンなどがある。社会人としてマナー違反なので、飛んだ場合は出戻り（再入店）はできない。
友達営業（ともだちえいぎょう）
略して「友営（ともえい）」。飲み友達の感覚でお客様に接すること。ガチ恋客にはならないので大きな売り上げに繋がらない代わりに、気軽に来店してもらえて安定した関係性を保てる。ちょっとずつ色恋営業にシフトすることも可能。
ドンペリ（ドン・ペリニヨン/仏: Dom Pérignon）
フランスのモエ・エ・シャンドン（Moët et Chandon）社によって製造される世界最高峰のシャンパンの銘柄。富裕層の飲み物として知名度が高い。
安い順に「白→ピンク（ロゼ）→ゴールド→プラチナ」。
ドンペリコール
お客様がドンペリを注文した際のシャンパンコール。ドンペリは特に高額なので、普通のシャンパンコールと差をつけるためにアレンジが加えられている。
な行のホスト用語
内勤（ないきん）
ホストではなく、ウェイターやレジ会計、備品管理、発注などを行う店舗運営スタッフのこと。ホストが引退後に内勤になる場合と、一般から内勤スタッフを募集する場合とがある。
渚光（ナギサヒカル）
『愛本店』所属のカリスマホスト。ポケモンGOガチ勢（世界ランキング9位）。
夏稀（なつき）
『平成の怪物ホスト』の異名を持つ、『エルコレ/èl』の会長。「平成の怪物」は年間売上2億3000万over、年間指名1800本という驚異的数字を叩き出した経歴に由来する。
七原柊也（ななはらしゅうや）
『魔王』の異名を持つホスト。歌舞伎町のホストクラブ『MILDROUS（ミルドラース）』のオーナー。7大都市制覇を掲げてグループ『ナナスタ（7’s star promotion）』を立ち上げ、ナナスタ×エルコレのブランドシェアで展開中。
『バトル・ロワイアル』の主人公・七原秋也と同じ読みになっていることは本人も知っている。
名札（なふだ/ボトルネック）
キープボトルのネックにかける名札のこと。どのお客様のボトルかわかるようにするためにかける。「ネック」ともいう。
ナンバー
ホストクラブの売上ランキング（成績順）で発表される上位数名のこと。だいたいナンバーワン～10位くらいまでいる。月間売上ランキング、指名数ランキングなど店により様々なランキングがある。ナンバー入りしていればSNS等で新規客の目に留まりやすくなり、指名チャンスが増える。
ナンバーワン
店内ランキングで成績が一番良いホストのこと。賞金や臨時ボーナスが出ることもある他、指名チャンス等も増えてまさに「地位・名声・金」が手に入る。ホストをやるからには目指したいところ。
匂わせ（におわせ）
はっきりと言わずに、それとなく気づいてもらえる方法でほのめかす行為。主に恋愛関係で使われる。SNSなどで担当ホストと同棲していることをちらつかせるような行為を「匂わせ」という。
（例）インスタに担当と同じ上着を着た自撮りを載せてにおわせる。
※匂わせに対し発狂する被りに向けた「嗅いだ方が悪い」という名言もある。
ニコイチ
２人でひとつ。二人一組のお客様を指す。
３人の場合はサンコイチ。
2部営業（にぶえいぎょう）
ホストクラブの営業区分のひとつで、早朝6時～お昼ごろまで営業しているいわば「朝営業」のお店。「朝ホスト」とも呼ばれる。
抜き物（ぬきもの）
コルクを抜くタイプのお酒のこと（シャンパンなど）。炭酸が抜けてしまう、風味が落ちるなどの理由で、一度開栓すると保存ができない（ボトルキープできない）＝飲み切るか次回は新しいお酒を頼むしかないのでホストに人気。（売り上げに繋げやすい）
ちなみに高級ボトルであるブランデー類は抜き物ではない。
ぬれしぼ
濡れたおしぼりのこと。冷やせば「つめしぼ」、温めれば「あつしぼ」。お客様来店時や、トイレに行った後にお渡しする。
狙い撃ち（ねらいうち）
1回100万円分以上のお酒を注文すること。発祥は歌舞伎町の大手グループ「groupdandy（グループダンディー）」のホストクラブで、100万円以上の注文をすると流れる曲が『狙い撃ち』（山本リンダの曲のアレンジバージョン）だったことからきている。
最近は他のグループのホストクラブでも使われる言葉。
年確（ねんかく）
「年齢確認」の略。ホストクラブは法律上18歳未満の未成年は入店ができないので、初めてのお客様には必ず写真付き身分証で年齢確認を行っている。
18歳.19歳（成人）であれば入店はできてもアルコールは頼めないのでソフトドリンクの提供のみ。そのため20歳未満の入店を自主規制しているお店もある。
ノーゲス
「no guest(ノーゲスト)」の略で、店内にお客様がいない「店カラ」の状態。よくない。
飲みキャラ
お酒に強いホストのこと。ルックスがイマイチでもお酒を楽しく飲ませる・飲めるホストは店として需要がある。お酒に弱いホストのヘルプに回ることで場を盛り上げることもできる。
飲み卓（のみたく）
一気飲みなどが行われているテーブル（卓）のこと。場が盛り上がっているのでお酒が出やすい。こういうところにヘルプで飲みキャラを投入すると強い。
飲み直し（のみなおし）
新規のお客様が、途中でホストを本指名すること。
※通常、新規客には複数のホストが入れ替わりで接客する。その際に気に入ったホストがいれば、そのホストを指名することができる。
そうすると初回料金から通常のセット料金に切り替わる。
（例）初回料金+通常料金【（セット料+本指名料+飲食代）×TAX】＝合計
つまり初回なのにけっこうお金がかかる。
お客様の出費的には痛いが、ホスト的には自分の売上になるのでありがたい。
「飲み直し率が高い」ということは、初回で来店してすぐホストを指名するお客様が多いということ。
は行のホスト用語
ハウスボトル
セット料金内に含まれている無料ボトル（飲み放題）。
バカラ（Baccarat）
フランス発のラグジュアリーブランド。クリスタルガラス製品が有名。高級酒のボトルもバカラ社製のことが多い。例えば「ルイ13世」のクリスタルボトルは空き瓶でも高額で売れるので、持ち帰るお客様もいる。
爆弾（ばくだん）
ホストクラブにおいて絶対にやってはいけないNG行為のこと。例えば担当ホストの個人情報をヘルプが勝手にお客様にバラしたり、連絡先を交換するなどの営業妨害行為がこれにあたる。
箱（はこ）
お店のこと。お店の規模によって大箱・中箱・小箱と使い分けられる。
バスターコール
1人のお客様から100万円単位の高額のお酒が注文されること。『シンスユーグループ』で使われる言葉。元ネタは『レペゼン地球』の同名曲。
『groupdandy（グループダンディー）』における「キラーコール」や「狙い撃ち」がこれにあたる。
さらなる元ネタは人気漫画『ワンピース』のバスターコールで、「バスター（退治屋・駆除者）」＋「コール（連絡・召集）」という意味の通り、海軍による対象を殲滅（せんめつ）させるための攻撃命令のこと。
バック
ホストの歩合給（給料）のこと。「バック率（りつ）」というのは、金額に対して何％がホストの売上になるのかという割合。パーセンテージ。「給率」とも言う。
※例えば「指名料はバック率100％」と求人に書いてあったら、お客様が支払う指名料が全額ホストの給与になるということ。
バックレ
「飛ぶ」と同意。お店に無断で辞めたり約束を破ったりして連絡が取れなくなること。
ハッタン
「8オンスタンブラー」の略。焼酎やブランデーを飲む際の240mlグラス。
パネル
在籍しているホストのプロフィール写真（宣伝用写真）のこと。
バンス
英語のadvance（アドバンス/前払い）の略で、お給料を前借りすること。
ビアタン
ビアタンブラー（ビール用のグラス）のこと。
BCG Holdings/ビーシージーホールディングス
大阪ミナミを拠点に、全国展開しているホストクラブグループ。
ビジター
初回のお客様のこと。指名ホストが決まっていないので、ホスト的には指名をとるチャンス。
P’CE Group（ピースグループ）
大阪ミナミに拠点をおき、ホストクラブやバーを展開しているグループ。
ピッチャー
お酒の割りもの（主にミネラルウォーター）を入れる大きな容器のこと。氷が入っているのは「アイスピッチャー」。ピッチャーにお酒を注いで一気飲みさせるパフォーマンスもある。
VIPルーム（びっぷるーむ）
メインフロアから分けられた個室や特別席のこと。お酒の値段は変わらないが、VIPルーム代がかかる。高額な料金を支払ってくれるお客様と二人だけの空間を演出できる。
日の出営業（ひのでえいぎょう）
朝6時から営業しているお店のこと。朝ホスト、2部営業ともいう。昔の風営法では「午前0時（地域により1時）～日の出までは営業禁止」だったので、この呼び方が残っている。現在は法改正により「午前6時」と時間が明確になっている。
日払い（ひばらい）
その日に稼いだ給料が、全額もしくは一部その日のうちにもらえる給与システム。全額もらえる場合は「全額日払い制」「全日（ぜんにち）」と言われる。
姫（ひめ）
ホストクラブに訪れる女性客を指す言葉。お客様に対する尊敬の念を込めてこう呼ばれている他、本名を隠したいお客様を呼ぶ際にも使われる。
姫パスポート
ホスト初回専用サイト。初回来店でお得な情報やポイントプレゼントなどを行っており、登録者数が増え続けている。
ビンダ
お酒の瓶に直接口を付けて飲むこと。「瓶（ビン）からダイレクトに飲む」の略。一気飲み。
歩合（ぶあい）
成果に応じて発生する給料のこと。時給や月給とは違い、売上に応じて上下するので売れっ子ホストの歩合給は天井知らずとなる。
フィリコ
2005年にフィリコジャパン株式会社が開発した高級ミネラルウォーター。羽飾りや王冠などがついた独自の装飾ボトルで人気があり、国内外のセレブに愛さ続けている。高額だが中身が水なのでお酒が苦手な人でも飲める。キャラクターコラボもしているのでボトルを持ち帰る女の子が多い。
風営法（ふうえいほう）
風俗営業法（正式名称は「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」）のこと。ホストクラブの営業時間や18歳未満が入店できないなどのルールが決められている法律。風俗というとソープなどの性風俗店を連想しがちだが、ホストやキャバクラのような飲み屋系、パチンコ屋、ゲームセンター、クラブなどもこの法律のもと営業している。
太客（ふときゃく）
一回の来店で数十万円使うような、金払いのいいお客様を指す言葉。言われる側としてはあまりいい言葉ではない（金で判断されているというイメージがある）ので、お客様に直接言わない方がいい。目安は月額50万円～。
冬月グループ（ふゆつきグループ）
FGHD（冬月グループホールディングス）。前身はコンフォルトグループ。
2012年に結成し、今や数十人の1000万プレイヤーを輩出しているモンスターグループ。ホスト業界で最初にアドトラックを走らせたり、テレビに出演したりとメディア戦略に強いイメージ。
ブラックリスト
店にとっての要注意人物。または出禁にした客のこと。業界内で情報共有されることもある。「虫かご入り（むしかごいり）」とも言われる。「虫＝無視」。
フリー
ホストをまだ指名していないお客様のこと。主に新規客。
フルーツ盛り合わせ
略称「フル盛り」。ホストクラブでは最低5000円～高級店だと数万円。見栄えが良いが、お客様は映え重視というより自分で食べたくて注文している場合が多いので、ホストが勝手に食べ過ぎてはいけない。
プレイヤー
接客を行う現役ホストのこと。「キャスト」と同義語。役職が上がって店舗運営側に回った人たちは現役プレイヤーではなくなる。（ほぼ接客しなくなる）
英語で書くと「player」で、「Prayer」だと「祈る人」になってしまうので注意。
フロアジャック
１回の注文で100万円以上のお酒が出て、シャンパンコールのために店内のホストがほぼ全員そのテーブルを取り囲んでいる状態。フロア（店内）をジャック（占拠）しているように見えることからきている。
ヘルプ
指名をもらっている担当ホストのサポート役。担当ホストが席を離れた際にお客様の話し相手になったり、灰皿交換やテーブルの片付けなどをする。
ホストは自分のお客様がいない時に、どこかのテーブルでヘルプにつくので、ヘルプ専門のホストがいるわけではない。
ペルフェクション（PERFECTION）
「パーフェクト」という意味を持つ世界最高級のブランデー。原価は250万円ほどだが希少性からプレミア価格になっており、ホストクラブではカリスマホストROLAND（ローランド）現役最後のバースデーでなんと4000万円で売れた。
ボーイズバー
ホストクラブより安価なバー。男性スタッフが働いていて、ターゲットは女性客。法律上の区分がホストクラブと異なるので深夜営業も可能。
坊主（ぼうず）
「お茶挽き」とほぼ同じ意味で、売上がゼロの状態を指す。お客様が一人も来なかったということ。水商売・風俗業界で使われる言葉。坊主頭に毛が一本もないことから来ていると思われる。
放置（ほうち）
「オンリー」と同じ意味。担当ホストやヘルプが別卓の指名やシャンパンコールなどで出払っていて、お客様がひとりぼっちの状況。早く対応する必要があるが、ホスト慣れしている女性ならこの状態からホストを呼び戻すためにお酒を注文することもある。だからといって放置し続けるのはちょっとリスキー。
保証給（ほしょうきゅう）
最低限の基本給のこと。完全歩合制だと新人ホストは指名がないので、お客様がつかないと0円になってしまう。そうならないように、最低限の時給や日給を保証する制度。「最低保証制度」とも言う。
ホス狂（ほすきょう）
ホス狂い（ほすぐるい）とも読む。ホストにハマる女性の中には熱狂的にのめり込みすぎてしまう人もいて、そのために借金をしたり担当のストーカーまがいの言動をしたりと、やや常軌を逸した状態になっている人のことを指す。高額を貢いでくれやすい代わりに、トラブルを起こして関係が破綻しがち。
ホスタン
「ホストタンブラー」の略で、ホストが使うグラスのこと。キャストタンブラーで「キャスタン」とも言う。
細客（ほそきゃく）
指名ホストに対してあまりお金を使わないお客様のこと。お酒を入れてくれるけど10万単位のお会計にはならないようなお客様。
本カノ（ほんかの）
ホストにとって本命彼女のこと。この本カノ以外はすべて擬似恋愛・擬似彼女となる。仕事に関係ない大事な存在なので、お店に呼ぶことは基本的にない。
本カノ営業（ほんかのえいぎょう）
略称「本営（ほんえい）」。お客様を本命彼女だと思い込ませる、色恋営業の上位バージョン。極太客（エース）にするためなら告白もするし親にも合わせたり、半同棲することもある。当然複数人にやると危険なのでターゲットを厳選する必要はある。
ま行のホスト用語
マイク
シャンパンコールの後に、お客様にマイクを渡して何か話してもらうこと。主に担当ホストへの想いを一言で言ってもらう。被りへのあてつけや他のお客様に迷惑をかけるような内容だと「痛マイク（いたまいく）」と呼ばれて嫌われる。
マイナス営業
来店しているお客様数に対し、ホストの数が足りていない状態のこと。放置されるお客様が増えるので、大変よくない状況。事前のシフト調整や入店制限などで回避できる。
前払い（まえばらい）
お客様が料金を先払いすること。主に高額なシャンパンタワーなど、事前準備が必要かつキャンセル料が発生するようなものに対し前払いしてもらうことがある。
枕営業（まくらえいぎょう）
お客様と肉体関係を持つことで売り上げを上げる営業方法。略して「枕」。擬似恋愛する「色恋営業」と合わせて「色マク」と呼ぶこともある。
「枕営業ではトップになれない」という業界の常識があるので、色恋はOKでも枕はNGとしているお店もある。
マグロ
アダルト業界用語で、行為中に冷凍マグロのように寝ころんだまま動かない状態を指す。ホストクラブにおいては、席についたまま反応が薄いお客様、もしくは緊張で固まっているホストのこと。新規客がマグロになるのはその場がつまらないからなので、ホストの頑張りどころ。指名客がマグロなのは何らかの深い問題を抱えているためなので、ヒアリングや関係改善をする必要がある。
マドラー
お酒を混ぜる際に使用する金属やガラス製の棒のこと。カクテルや水割りを作る時などに使用する。
回る（まわる）
ホストが他のテーブルに移動すること。指名客が複数同時に来店した場合、一定時間ごとにテーブルを回る。担当ホストが回っている間は、ヘルプホストがお客様の相手をする。
満卓（まんたく）
お店が満席状態のこと。満員御礼、大繁盛の証拠。とはいえ新規客やより多くのお客様を取り込むため、２時間制にしたり入店制限をかけることもある。ずっと満卓だと新規が増えないので、店舗拡大移転や新店オープンで分散させるのが一般的。
幹（みき）
新規客を連れてきたお客様のこと。友達や同僚などを連れてきた本人が「幹」であり、連れてこられたフリー客は「枝（えだ）」と呼ばれる。お店にとってありがたいし、割引適用されることがあるので幹本人も嬉しい、両者にメリットがある。
未収（みしゅう）
お客様の売り掛け（ツケ）を回収できないこと。回収できなかった金額はホストが立て替えることになる。
水揚げ（みずあげ）
水商売をしているキャストと結婚してその業界から足を洗わせる（卒業・退店させる）こと。主にお金持ちがキャバ嬢を水揚げする、風俗嬢を水揚げするなどの場面で使われる。ホスト視点で言えば、お金持ちの女性に水揚げされるか、自分が水商売の女性を水揚げするかどちらかになる。
店売（みせうり）
店舗の売上のこと。在籍ホスト全員の総売上。月間5000万円を超えれば人気店！
店前同伴（みせまえどうはん）
同伴のショートバージョン。お店やその近くで待ち合わせをして、一緒に入店すること。お客様にとってはあまり面白みがないが、ホスト的には遅刻をごまかすことができる。（同伴なら出勤時間が遅れてもいいお店が多いため）
ミテコ
「身分証を 提出できない 子」の略。18歳未満の未成年を指す。法律上18歳未満は客としても従業員としても入店できないので、身分証の確認は厳重に行われている。ミテコの入店が発覚した場合は営業停止処分など非常に重い事態になることがある。
ミネ
ミネラルウォーターの略。
無欠（むけつ）
無断欠勤の略。お店に連絡を入れずに勝手に休むこと。事故に巻き込まれたなどやむを得ない事情がある場合を除き、ほぼペナルティが発生する。
メール営業
令和以前の営業方法で、メールでお客様に連絡をとってお店に来てもらう営業方法。近年はLINEやX（Twitter）・インスタのDMなどに手法が切り替わっている。
メンタルエース
精神的な支えになってくれるお客様のこと。気楽に接客できるのでホスト的にはありがたく、お客様も高額を貢がなくてもそばにいてもらえるので両者にメリットがある。ただし真のメンタルエースは「安定して高額を使ってくれるマナーの良い太客」だったりする。
メンテナンス
お客様のモチベーションを保つために、ホストがこまめに連絡をしたり同伴・アフター・休日デートなど精神的ケアに回ること。
風俗嬢・キャバ嬢業界では美容用語として、整形やそのアフターケアを意味することもある。
メンキャバ
メンズキャバクラの略。男性スタッフによるキャバクラ。指名替えOK、売り掛け不可などキャバクラと同じようなシステムを導入し、ホストクラブよりややリーズナブル。あまり見かけない業種。
メンズパブ
略して「メンパブ」。メンズキャバクラの東北・北海道地方での呼び名。
メンバー
常連客のこと。お店に担当ホストがいるお客様。
モエシャン（仏: Moët & Chandon）
フランスのシャンパンブランド『モエ・エ・シャンドン』が製造するシャンパンの略語。シャンパンタワーで多く使われる。
持ち込み（もちこみ）
飲食店を店内に持ち込むこと。基本的に禁止されているが、持ち込み料を払えばある程度は許可されるお店もある。例えばキャバクラでは信頼関係のある常連客が、高級寿司を注文して店に届けさせたりすることもあるらしい。お店とお客様の信頼関係があってこそ成り立つ。当然お酒の持ち込みはNG（お酒の売上は店にとって非常に重要なため）。
や行のホスト用語
役職（やくしょく）
肩書きのこと。役職の名称や昇進ルールはお店によって異なる。役職がつけば、給与や待遇面で優遇される。
役職ミーティング
幹部会議のこと。従業員全員を集めた通常ミーティングではなく、上級役職者が集まって運営方針などについて会議する。
宿カノ（やどかの）
ホストが寝泊まり目的で付き合っているお客様のこと。別に彼女ではない。終電を逃したとか一時的な理由で泊まるだけなので「家カノ」よりランクは下。だが、身勝手に泊まらせてもらっているので基本的にお店には呼ばない。来てくれても高額は使わせない。
ヤリもく
性行為目的という意味。枕営業をするホストはトップにはなれないというセオリーがあるので、ヤリもくでの入店は長続きしない。
ホストと肉体関係を持ちたくて通うお客様もいるので、そういう人は「ヤリもくの客」ということになる。
友人紹介料（ゆうじんしょうかいりょう）
お友達紹介ボーナス。ホストが自分のお店に友人を紹介して、その人が実際に働くことになったら発生するボーナス。紹介した本人がもらえる場合と、友人も一緒にもらえる場合もある。
ら行のホスト用語
ラスト
お店の営業終了時間のこと。法律上の制限があるので基本的に夜営業（1部営業）の場合は24時閉店となる。（一部地域では25時まで）
2部営業（朝ホスト）の場合は明確な設定はないが、いったんお昼ごろ閉まったりする。
ラストソング
略して「ラスソン」。その日の売上が一番高かったホストが、営業終了前にカラオケで歌う曲のこと。好きな曲を歌っていい。カラオケがないお店ではBGMだけ流れる。このラスソンを歌わせたいがために、担当ホストが被っている女性同士が熾烈な高額バトルをすることもある。
リアバ
「リアルバースデー」の略。ホストのバースデーイベントは必ずしも本当の誕生日にやるわけではなく、前後１週間や他のホストのバースデー都合でずれたりすることもある。リアルバースデーはプライベートで過ごすホストもいる。そのためこの日を一緒に過ごせるお客様は、そのホストにとってのエースもしくは本カノなどの最重要人物である可能性が高い。
リシャール（Richard）
ヘネシー社の最高級ブランデー。ボトルはバカラクリスタル。ホストクラブ価格は100万円～200万円。
寮（りょう）
お店が従業員のために用意しているマンション・アパート・一軒家などの住居のこと。地方から出稼ぎ（上京）してくるホストや、お店の近くに住みたいホストのために用意している。ワンルームマンション寮だったり、相部屋（ルームシェア）だったり、そこはお店により異なる。寮費も様々。
ルイ13世（LOUIS XIII）
レミーマルタン社の最高級ブランデー。「コニャックの王」として君臨している。ホストクラブ価格は約180万円～200万円で、リシャールに並ぶ高級酒。
『ルイ13世』をベースにした『ブラックパール（Black Pearl）』は希望小売価格100万円以上、ホスト価格3,000万円超といわれ「幻」「伝説の高級ボトル」と言われている。
流川楓（ルカワカエデ）
エアーグループ（AIR GROUP）の「元祖 職業イケメン」。2023年現在は『ALF（エルフ）』社長を務める。
レギュラー出勤
通常営業日にほぼ毎日出勤すること。そのホストのことは「レギュラー」と呼ぶ。安定したホスト出勤数を保つためにも必要な存在。
蓮士（レンジ）
アイドル並みのルックスで有名になったイケメンホスト。2013年～2017年まで5年連続で年間売上1億円に到達、シンスユーグループ内で殿堂入り認定。2023年の時点で２店舗の社長を務める。
ロクタン
「6オンスタンブラー」の略。容量180ml。
ロック
「オン・ザ・ロック」の略で、氷を入れたグラスにお酒を入れて飲むこと。お酒の飲み方の一つ。主にウイスキーやブランデーを飲む際に使われる。
何も入れないのは「ストレート」、水で割るのは「水割り」。
ロックグラス
オンザロックでお酒を飲む際に使う、背の低いグラス（タンブラー）のこと。
ROMEO GROUP（ロミオグループ）
全身刺青の伝説のホスト、緋咲ロミオが率いるグループとして発足。
2020年1月に、Rashiku group（ラシクグループ）としてエルコレにブランドシェアとして参戦。
2020年8月に旗艦店であるClub Romeoが閉店し、同10月にHAMLETが誕生。
2023年、新生Club Romeo復活。ROMEO GROUPも復活した。
ROLAND（ローランド）
「現代ホスト界の帝王」とも称されるカリスマホスト。
キャッチコピー【 世の中には2種類の男しかいない。俺か、俺以外か】
現役を引退後はタレント・経営者として活躍中。整形を堂々と公表している。
名前の由来は漫画『帝一の國』のキャラクター氷室ローランド。
わ行のホスト用語
割引チケット（わりびきちけっと）
略して「割チケ」。近年は紙のチケットではなく電子クーポンが主流なので、営業サイトやお店のホームページの割引情報画面を提示して「〇〇で見ました」と伝えると割引が適用される。
割り物（わりもの）
ウイスキーなどを割る際に使う飲み物のこと。ミネラルウォーターやソフトドリンクなど。
悪酔い（わるよい）
お酒に酔って気分が悪くなること、体調を崩すこと。そうならないようにチェイサーを用意したり、割り物の比率を増やしたりなど対策が必要。
ワンケ
「ワンケース」の略。主に缶ビールやチューハイなど缶物をケースごと注文すること。24本入りが多いので飲むのが大変。
※記事内容は随時修正・追加していきます。
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