闘う男のインタビュー
- エビナ ジュンさん(人事部 部長)
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渋谷 デリバリーヘルス
Interview 2018.10.01
大手デリヘルグループ『デリヘル東京グループ』
よろしくお願いします。『デリヘル東京グループ』のエビナ ジュンと言います。26歳です。入社して今年で5年目になります。現在は人事部の部長をやらせていただいております。
―すごい役職ですね!『デリヘル東京グループ』での1日のお仕事内容を教えていただけますか?
まず女の子の売上げ清算を含めて、現場の配車を回したりします。男子面接全般の担当や1日の売上を締めたりなど、お店の総合的な業務をやります。あとは実際にオペレーターで出る時もあります。
「とりあえず面接してみよう!」の気持ちで飛び込んだ
―以前はどういったお仕事をされていたんでしょうか?
この仕事をする前は、完全に現場職をやっていまして。2年くらい「荷揚げ屋(楊重)」という現場職(とび)をやっていました。資材などの重い物を背負って階段を上り下りするガチガチの体育会系でした。どうしても怪我がついて来る仕事なので、何かあった時に稼げなくなってしまうということと、長く続けられる仕事でもなかったので、転職をしようと思いました。
当時の先輩からこの業界の話は聞いていたので、「1度やってみようかな」と思ったのがキッカケですね。
―将来のことを考えて転職したってことですよね。こういう夜の業界って未経験だったわけじゃないですか。どういうイメージがありましたか?
正直な意見で言うと、簡単なお仕事というか。例えば、アパートの1室で漫画本を読みながらただ鳴る電話を待ってるだけ、みたいな。あとは、「怖い人がいたらどうしよう」とかも思ってました。何かあった時に執拗に詰められたりとか。
―アンダーな世界っていうイメージですね。求人はどういうふうに探されたんですか?
「ナイトワーク」、「夜_仕事」で検索して求人サイトから探しました。
―いろんなお店がある中でどうして『デリヘル東京』を選ばれたんでしょうか?
何店舗か比べたんですけど、サイトがしっかりしていたっていうのと、検索ページの上のほうに出てきたので下の方にあるお店よりも安心感があったので、「まず1度面接しよう」と思いました。『デリヘル東京』がたまたま1番最初だったんですけど面接して「あ、もうやってみよう」って決めました。
―面接官の方とかはどんな方でしたか?
スーツをピシッと着てたんで、しっかりしている印象がありました。そこで例えばジャージみたいな私服とかだったら「危ないかな」と思ったんですけど。面接も普通にされていたので信用できましたし、「ちゃんとした会社なんだな」という安心感がありました。
新人でも固定給+歩合!
―入社した時はどういった役職から始まるんですか?
アルバイトのオペレーターから始めます。正社員からスタートする場合もあるんですけど、基本的には電話を出られるところまで教育して、正社員になるといった流れです。なので「研修期間」っていうのを定めてないんですよ。固定給はありますが、電話が取れれば歩合給が上がりますし、取れなければ0の場合もあるといった環境ですね。
―新入社員の時から歩合がつくんですね。そのあとはどんな仕事をしていくんですか?
オペレーターのあとは、女の子の清算・管理をしていきます。そこから現場(店舗)を回すほうに入るような形にはなっています。現場に入ってまずやる仕事は、出勤してトイレ掃除と事務所内を綺麗にして開店を迎えられるようにすることと、閉店後も掃除することになります。
―エビナさんの1番最初の配属はどちらだったんですか?
最初は渋谷本店に配属されました。渋谷に2つ事務所を構えているんですけども、その古いほうの事務所でスタートしました。
―営業の電話ってやっぱり運なんですかね?
運要素も少しはあるんですけど、営業職なので自分の顧客っていうのをどんどん作るのが大事なんです。電話が鳴る日、鳴らない日っていうのはどこのお店もあると思うんですけれども、鳴らない日にどう安定して高い売上を保てるかっていうところなので。
連絡したら必ず使ってくれるような顧客をどれだけ作るかがコツになってきますね。
―お客様からの問い合わせで来るってよりかはオペレーターからの電話でお店に来てもらうようなイメージなんですね。どんどんアポイントを取って提案していくというか。
そうですね。それでお客様のデータをどんどん把握していきます。例えば「この曜日のこの時間帯は電話してOK」とか。中には家族持ちの方もいるので、奥様と一緒にいる時に電話をかけちゃうとマズい、っていうのがあるので。ご利用された時に、「この曜日の、この時間帯であれば電話出られるよ」というのをお伺いして。お客様それぞれのデータを把握していって、営業をかけやすいようにしている。という感じですね。
―なるほど、そうやって自分の顧客を増やしていくことで歩合給が上がるわけですね。
新人は先輩社員が徹底フォロー
―未経験の方も新入社員で入ってくることもあると思うんですけど、そういった方に対して、どういうフォローをされているんですか?
マニュアルというのは用意してます。仕事の流れ、電話の取り方、パソコンの更新のやり方などはわかるようになっています。ただオペレーターは対人なのでマニュアル通りにいかないケースの方が多いです。なので隣に社員をつけてマンツーマンで指導していきます。先輩の対応を聞かせたり、実際に電話に出させてお客様が何て言っていたのかも声に出してその場でフォローを入れたり。
―未経験の方でもしっかり仕事が覚えていける教育指導をされているわけですね。職場の雰囲気とかはどんな感じですか?
年齢層は20代~50歳オーバーの方まで幅広くいるんですけど、年齢で分かれるようなことなくいい具合にまとまって、みんなでワイワイやってるような感じです。仕事終わりにご飯食べに行ったりとか、休みが合えば花見に行ったりとかはあります。
―休日はどうなっているんでしょうか?
シフト制で毎週休みが被らないように組んではいるんですけど、やっぱり個人で「この日に休みたい」っていうのがあると思うので、そういった場合は他の人間とチェンジしてもらって休みにしているような感じですね。
この仕事に向いている人/向いてない人
―こっちからアポイントをかけていくのって業界内でも特殊だと思うんですけど、どういう人が『デリヘル東京』に向いていると思いますか?
資格や経歴よりも実際の仕事で必要なのは本人の「やる気」なんですよ。日々のモチベーションを高く保てるかっていうのも重要ですし。仕事に対する意欲が高い人間は、言われなくてもメモを取ったりとか、怒られたことに対してどう改善していくとか、1つでもアドバイスを貰ったら次に活かしてたりっていうのが見られるんです。しかしそれがない人間は全く成長が見られません。仕事に対してのやる気、「稼ぎたい」っていう気持ちだとか、そういったものが必要かなと。
―ただ「お金を稼ぎたい」っていう気持ちだけでもいいので、いかに仕事に対して真剣に向き合えるかっていう意欲が大事なんですね。
そうですね。こちらからもある程度は教えますけど、やっぱり聞いて来る人間の方が、「教えたい」っていう気持ちにもなりますし、逆にそれが見られない人間だと、こちらが教えてもなかなかメモを取らなかったり…そうなるとどうしても成長のスピードが全く違うので。
エビナさんが語る『デリヘル東京』グループのスゴイ人
―5年間やって来られて『グループ内での凄い人』みたいな方はいらっしゃいますか?
オペレーターなんですけど、1日で個人の売上げだけで100万円近く出した人がいました。しかも入社して2年くらいの人間で。1人で30~40人ほどの電話件数を取る計算になります。
―1日ってスゴくないですか! やっぱりそういう人がどんどん役職を上げられるんですね。
個人の売上って安定して保つためには、自分のお客様を管理していて営業をかけて高い数字を保っていくっていうことに繋がるのでそこには努力がないと。
どうしても浮き沈みが激しいんですよ。1ヶ月のデータ出すと、悪い時はガクっと落ちてるのがわかりますし。全体的に取れてれば取れてるっていう数字は、何も努力してない。鳴った電話だけ取ってると。だから個人で努力して、自分のお客様を増やしている人間に関しては、数字が安定して出るんですよ。
―全体で数字を出していても一人ひとりがしっかり数字を追わなければ結局意味がない。
そうです。毎月毎月新規のお客様が来るので次第に自分の顧客っていうのは数字も増えていきますし、そういうところが見られる人間っていうのはやっぱり評価されます。
人事部・部長エビナさんの給料とは!?
―新入社員1ヶ月目のお給料はどれくらいでした?
基本給25万円で、そこに歩合給が入ったので30万円そこそこでした。今までスタートからこんな稼げることがなかったので嬉しかったですね。
―前職(とび職)の時のお給料はどれくらいだったんですか?
稼いだ時で50万円くらいで、平均だと30万~30万ちょっとですね。夏場は稼げますけど、冬場は仕事が減るのでバラつきがありました。稼ごうと思うと休み0でやらなきゃいけなかったですね。
―エビナさんの現在のお給料ってどれくらいなんですか?
歩合制っていうところもあるので多少増減しますけど、70万~90万円。
―めっちゃスゴイです! 役職が上がっても、お客様のアポイントとかは取るんですか?
そうですね。今まで段階を踏んでますので、得意先のお客様や自分を出してくれと言うお客様もいるので。そういうお客様は対応して、その間は別の人間に現場を回してもらったりとかっていうのはあります。
稼げるようになって変わったこと
―前職の業界からこの業界に入ったことで、自分が変わったことってありますか?
コミュニケーション能力は付いたかなと思います。人前で話したりだとか、仕切ったりだとかのコミュニケーション自体が苦手だったんですよ。現場職はある程度連携取りますけどコミュニケーションを必要とはしてなかったので。でもこの業界はお客様と話す機会も多いですし、オペレーション対応なんて1番向いてないって思ってたんですけど、本業としてやっていく中で、人と話すのが得意になったんです。
―役職が上がるにつれて何か生活とか変わりました?
もともと世田谷のほうに住んでいたんですけど、渋谷の事務所から徒歩3分くらいの場所になりました(笑)
―家賃っておいくらなんですか?
10万は越えてきますね。今まで出来るだけ安くしてきたものが、住む場所も恵比寿・代官山・表参道が全部近いような場所に変わったので、今でも考えられない状況ですね。しかも渋谷も駅チカでもないんでごみごみもしてませんし。良い場所に住んでると思います。
―生活環境のレベルがどんどん上がっていったっていう感じなんですね。
家族には迷惑をかけたけど、今では恩返しをしている
―現在、ご結婚などはされていますか?
今はしていないです。
―ご家族とかにはご自身の仕事について何て言ってるんですか?
最初は風俗のオペレーターとして話していますけれども、役職が上がった時にその報告をしました。今の仕事自体はもう全部そのまま話していますね。
―じゃあ特に気をつかって仕事をしていることはないんですね。ちなみに『デリヘル東京』に入って「良かったな」って思うことはありましたか?
今までフラフラしていた時期があったんですけど、今では安定して頑張っていけて給料も今までと違うこと。同じ学校の人間に奢ってあげたりとかですかね(笑) 親も最初は「東京に出て、よく分からない仕事をしている」って不審がってはいましたけど、仕送りの金額を上げたりとか役職が上がった時の報告もしっかりしていますので、今はもう安心してもらってます。
―仕事の内容をちゃんと話された上で、昇進の報告をされれば親御さんも安心されますよね。
ウチは母子家庭で兄弟が3人いるんですけども、1番迷惑をかけたのが自分なので(笑) 地元が山形なんですけど、学校を卒業して名古屋の方で少し現場仕事をして、その後上京して荷揚げ屋をやり始めたっていう流れなので親には心配をかけました。でも今は1番多く仕送りを毎月出来ている身ではあるので、今後も恩返ししていこうかなと。
―めっちゃステキですね。素晴らしいです。
何もなくていい…必要なのは「やる気」だけ!
―ではこれで最後になります。未経験の方って業界のことがよくわからないからどうしても踏み出せない人が多いんですけど、そういう人に向けて何か一言アドバイス的なものをいただけますか?
この業界のイメージで「怖い人がいる」とか「危ないんじゃないか」とかはあると思います。ですが「やる気」を持って仕事をすれば稼げますし、それに対してのサポートもこちらでやっていきますので。まずはお話だけでもいいので来ていただければなと。面接にはかなり力を入れてますので、他のお店よりはしっかりと話すほうだと思います。
―面接ではどういうところを重点的に見ていますか?
「受け答えがしっかりしている」ということと、あとは「しっかりとした意志」を持っているか。「『デリヘル東京』に入社してどうしたいか」っていうところがしっかりしていれば、欲しいと思います。あとは、今までの経歴があって「これだけ出来るよ」っていう人間よりも、「何もないけど今後何かを変えていきたい」とか、そういう人間のほうが強いですね。逆に「これだけ出来ますよ」っていう人間だとプライドが高いというか、何か教えても素直に受け入れてくれないんですよ。なので、「何もないです。でもやる気だけはあります」っていう人間の方が、僕としては嬉しいですね。
―何もない真っ白な状態のほうが飲み込みが早いし、この業界に向いているってことですね。インタビューは以上になります!ありがとうございました!
ありがとうございました。