2024年1月16日更新【コラム】

今さら聞けない！風俗の【フランチャイズ（FC）】とはどんな制度？

風俗求人でたまに見かける「フランチャイズ募集」の文字。デリヘル大手グループの求人広告などで目にすることがあるかと思います。でもこの「フランチャイズ」の仕組み、よく知らない人も多いはず！「独立支援制度や普通の開業と何が違うの？」なんて思ったりしていませんか？そこで今回は、今さら聞けないビジネス用語「フランチャイズ（FC）」についてわかりやすく解説していきます。

「フランチャイズ」ってなに？

フランチャイズとは、すでに存在している企業（本部と呼びます）からお店の看板や商品・サービス・経営ノウハウを提供してもらう代わりに、その企業に対してロイヤリティ（報酬）を払う制度です。いちばん身近なところでは、コンビニエンスストアなんかがフランチャイズの代表例です。
色々なものを本部に用意してもらえるので、開業資金さえ準備できれば、加盟店として開業できます。

フランチャイズ開業のメリット

フランチャイズで出店する大きなメリットの1つとして、本部からお店の看板や商品・サービスを提供してもらえるので、開業したてでもある程度知名度の高い状態を作ることができます。

コンビニで例えると、家の近くに名前も知らない謎のコンビニができるより、セ◯ンイレ◯ンが立ったほうがなんとなく安心感があるのと似ています。誰も知らないあなたのブランドを新規オープンするより、有名大手の姉妹店（系列店）としてオープンしたほうが知名度も集客力も高いということです。

また、経営ノウハウも提供してもらえるので、開業当初にありがちな失敗も少ないし、社員教育もマニュアルに従ってやればOKという状態になります。個人の力では開拓できないような仕入れルートも、大手ならしっかり把握していて先手を打って商品の仕入れができますし、大きな媒体に営業広告を打つなどもしてもらえます。

普通に開業するならば準備しなければならないもののほとんどが、フランチャイズ開業だと本部から提供される形になるので、少ない準備で開業することができるのです。

フランチャイズ開業のデメリット

もちろんメリットばかりではありません。本部へのロイヤリティが毎月発生するため、それなりに売上がたたないと経営は苦しくなります。お店の経営が軌道にのるまでは売上よりもロイヤリティのほうが高くついてしまい、赤字経営になってしまうことも…。

そのため、フランチャイズ開業をする前に「この立地で売り上げは見込めるか？」「この収益構造で黒字経営できるか？」ということを念入りにシミュレーションしておく必要があります。

フランチャイズって儲かるの？

フランチャイズ開業の場合、まず開業資金を準備しなければなりません。多くの人は資金準備のために銀行などからお金を借りることになるので、開業後はその返済をしていく必要があります。加えて本部へのロイヤリティも払わなければならないので、開業してしばらくは赤字だというお店も多く、すぐに儲かるケースは少ないでしょう。

ですが無事に黒字化できてしまえば、あとはこちらのものです。利益からロイヤリティを引いた残りはすべて自分の利益となります。開業時に開業資金はかかるものの、商品やノウハウを考えることなく開業が出来るので、普通に開業するよりも失敗は少ないと言われています。

普通に独立開業した場合の成功確率は約25%のところ、フランチャイズ開業だと成功確率は約70%と、約3倍のデータが出ています。（データ出典元：『それでもフランチャイズを選びなさい（丸山忠　著）』）

風俗業界でのフランチャイズの現状とは？

大手グループなどで募集があります

風俗業界でもフランチャイズ加盟店を募集している企業はたくさんあります。中でもデリヘルのオーナー募集をしている広告はあなたも見かけたことがあるかと思います。これも、上で説明したフランチャイズの仕組みとほぼ同じになっています。

デリヘル開業の場合は商品が「女の子」となるので、人気の出る女の子の集め方や経営ノウハウなどを共有してもらう形になります。大手デリヘルグループだとオーナー同士や本部スタッフとの交流の場が用意されることも多く、風俗経営を成功させるうえで重要になる人脈作りも可能です。

もちろん他の業種と同じで開業資金が必要になりますが、本部側で準備する制度を設けているところもあります。人気の出るデリヘルは開業当初からお店作りやウェブサイト等にもしっかりお金をかけている所が多いので、そういったところに効率よく開業資金を充てられると良いでしょう。そういったノウハウもフランチャイズなら展開してもらえるので、成功する確率が高くなるのです。