キャバクラのボーイ・黒服【徹底解説】仕事内容や給料/求人について
キャバクラのボーイ・黒服ってどんな仕事？
キャバクラの男性スタッフの仕事は、主に飲食店のホールスタッフのような接客＆配膳業務と、女の子（キャバ嬢）の管理業務です。開店準備から閉店作業まで、こまごまとした作業の連続ですが一つ一つは特別難しいものではありません。
水商売（ナイトワーク業界）が完全に初めてでも、先輩に教わりながら無理なく覚えていけるでしょう。特に資格などもいらないので、学歴不問・経験不問で募集が出ています。
- ★キャバクラのボーイの仕事内容例
- ■店内清掃、店舗前清掃
■備品買い出し
■おしぼり準備
■接客（お出迎え・ご案内・クローク・電話対応など）
■ドリンク作り
■ドリンクやフード運び（ウェイター業務）
■灰皿、アイスペール（氷入れ）、ミネラルウォーターなどの交換
■その他ホール業務、付け回し
■閉店後の女の子送り
■買い出し、備品発注
■洗い物
■締め作業、清掃など
それぞれの作業を突き詰めていくと奥が深いですが、基本的には大学生のアルバイトでもできるような仕事なので、学業と掛け持ちで始める人や単純にキャバクラに興味がある人、きれいな女の子に囲まれて働きたいというような動機で始める人も多いです。
▼一般的にキャバクラの営業時間は夕方～24時なので「日中は学業に専念するから夜働きたい」という理由でナイト業界に入る大学生や浪人生もいます。（キャバクラ『プリマドンナグループ』本八幡店/店長インタビューより）
キャバクラの仕事～1日の流れ大公開！～
それではキャバクラ男子スタッフの、1日の仕事の流れを見てみましょう。
出勤＆着替え
開店準備（清掃・お酒などの搬入作業・買い出し）
テーブルセッティング（おしぼりや飲食物の準備）
↓
17:00
スタッフミーティング
キャストの出勤管理・来客予定確認
店内チェック
↓
17:30
スタッフ全員で食事（まかないが出ることも）
↓
19:00（営業開始）
ホール業務・付け回し・お会計
↓
25:00（閉店）
閉店作業（テーブル片付け・洗い物・備品やお酒の発注・売り上げ管理・キャストフォロー）
↓
25:30（退勤）
ゴミ出し・施錠・退勤
※参考：キャバクラの老舗グループ「プラザ・エンタープライズ」
キャバクラ業務の1日の流れはこのようになっています（※1日9.5時間、実働8.5時間の一例）。
各業務について詳しく解説していきます。
開店準備
※画像は本厚木のキャバクラ『theos』より
■開店前の清掃
お客様や女の子が気持ちよく過ごすためにも店内環境は重要です。ホコリひとつ落ちてないようにテーブルを拭き、フロアに掃除機をかけ、ガラスや鏡なども磨き上げます。トイレや女子更衣室の掃除もします。
店外に出て玄関前の掃除をすることもあります。繁華街で明るい時間帯に店前の清掃をしている黒服の姿を見たことがある人もいるでしょう。その時に近隣のお店の人と仲良くなって情報交換ができたり、「あの店はしっかりしている」と印象付けることもできるので、お店のイメージに直結します。
■ドリンク・フードの準備
掃除が終わったらお酒やフード等の準備をします。開店前にお酒の搬入があるのでそれをキッチンに運んだり、ガスや水回りのチェックをします。
フード準備は主にオードブルやフルーツ盛りの準備などです。フードはレンジで温めるだけの軽食（冷凍食品）の場合もあれば、店内で調理するものもあるので必要ならば仕込みをします。
※開店後、店で料理できないもの（お寿司など）は出前を取ることもあります。
足りないものがあれば買い出しに行くこともありますが、独断で店を出てはいけません。先輩と一緒か、必ず他のスタッフに声掛けしてから出かけます。
■テーブルセッティング
お客様をお迎えする準備として、テーブルに灰皿や水割りセットを用意します。おしぼりも見栄えがいいように巻いてセットしておきます。
※ちなみにテーブル周りの業界用語に「シルバー」というのがあり、スプーンやフォークなど食器類を指します。銀食器でなくてもシルバーと呼ばれています。
※同じく業界用語で「ミネ」「ミネラル」はミネラルウォーターの略。
■おしぼりの準備と用語
キャバクラで使うおしぼりには種類があり、それぞれ準備をします。業界用語（略語）で呼ばれていることがあるので、覚えておくと安心です。
ぬれしぼ…濡れている状態のおしぼり。通常用意しておくのはこの状態のおしぼりです。
あつしぼ…温かいおしぼり。お客様がご来店した際や、トイレに行かれた際は出てきた時にこれをお渡しします。濡れたおしぼりをクルクル丸めてホットウォーマーに入れておけば準備OKです。
つめしぼ…冷たいおしぼり。暑い季節はお客様にこちらをお渡しすることもあります。酔って汗をかいたお客様が「冷たいのちょうだい」と欲しがることもあるので、冷蔵庫で冷やしておきます。
かわしぼ…乾いたおしぼり。飲み物がこぼれた時などテーブルを拭くのに便利ですが、通常はダスタークロスという台拭き（ふきん）を使うので、予備用です。
※お客様が雨や雪で濡れてきた場合、コートやスーツを拭く用にはタオルを渡します。かわしぼを渡すことはあまりないでしょう。
※キャバクラ用語についてはこちらでも詳しく解説！
▼完全版【キャバクラ用語辞典】
- 完全版【キャバクラ用語辞典】ボーイ志望者必見！お水の業界用語まとめ（あ～わ行/解説つき）
- これだけ覚えておけば安心！ボーイ・黒服が知っておきたい、キャバクラで使われる業界用語（専門用語/隠語）を「あ行～わ行」まで一覧表でまとめました。
■キャストの出勤管理と設備点検
※画像は『CLUB EL Dorado』より
開店前の設備点検として、インカム（連絡用無線機）のチェックや、カラオケ設備のチェックなどもあります。
担当キャバ嬢がいる場合は出勤状況を確認し、モーニングコールが必要な子には連絡したり、当日欠勤（当欠）の連絡があった場合は対応したりなど気が抜けません。当日出勤しているメンバーの把握、休み・遅刻の把握、同伴の有無なども確認します。
お目当てのキャバ嬢がいて当日来店するお客様もいるので、担当キャバ嬢がいない黒服やボーイでも、その日の出勤状況は把握しておく必要があります。
開店前にスタッフと女の子が全員揃った状態で、ミーティングや朝礼をするお店もあります。
営業中はサポートに徹する
いざお店が開店したら、後は接客とサポート業務に徹します。お客様のご案内、ウェイター業務、付け回し、買い出し、女の子サポート、お会計など、店の状況を見ながらの立ち仕事となります。
※こうしたパシリ代も、お客様が最後に支払う「サービス料」に含まれているというわけです。料金表に書いてある「税・サ別」というのは「税別・サービス料別」の略なのです。
■配膳・ドリンク作り
お客様のお酒を作るのは基本的にキャバ嬢の仕事ですが、中にはボーイに作らせる人もいます。常連客やリピーターのお酒の好み（濃さなど）は覚えておくと喜ばれます。
また、お酒が苦手で飲めないキャバ嬢のために、ノンアルコールや薄めたお酒を提案するのもボーイの気配りの一つです。これはお客様にもよりますが、ドリンクよりフードの方が頼みやすいと感じる人もいるので「〇〇さんと一緒に楽しまれるならこちら（フード）はいかがですか？」というように臨機応変に対応しましょう。
■付け回し（女の子の配置）
キャバクラの仕事の花形（醍醐味）と言えるのがこの付け回し。どのキャバ嬢をどのお客様のテーブルにつけるかを決める業務です。
キャバ嬢とお客様の相性がぴったり合えば双方のゴキゲンも良くなり、売り上げに直結することも。反対に、お互いに苦手なタイプをマッチさせてしまうとキャバ嬢の機嫌は悪くなるわお客様は帰るわで散々な結果になることも…。そうした時にキャバ嬢をなだめるのも男子スタッフの役目です。
その日出勤しているキャバ嬢の性格（タイプ）を頭に入れておき、テーブルの雰囲気をしっかり観察してうまくキャバ嬢の入れ替えをできるようにするとスムーズに店が回ります。
※付け回しについてはこちらでも詳しく解説！
▼キャバクラの花形業務【付け回し】とは！
- キャバクラの花形業務【付け回し】とは！ボーイ（黒服）の重要仕事
- キャバクラボーイの花形業務『付け回し』について徹底解説！
■トラブル対応
営業中にお客様トラブルがあった際は、焦らず落ち着いて対応します。自分だけで判断できない場合はすぐに先輩や店長に相談しましょう。例えば何かこちら側のミスや指名被りなどで怒っているお客様がいた場合、割引券をお渡しすることもありますが、それはボーイの独断で決めてはいけません。
ちなみに人間関係のトラブルだけでなく、酔ったお客様が嘔吐してしまったり、グラスを落として割ってしまったりこぼしてしまったり…といったことにもボーイがすぐさま対応します。
誰でもできるような仕事だからこそ、頭一つ抜けるにはきめ細かな気配り（気遣い）が大切です。スピーディかつ丁寧な仕事ができるボーイは、上の人間だけでなくキャバ嬢やお客様からも可愛がられやすいです。
▼なんと誕生日にお客様からシャンパンを頂いたことも！（ラウンジ『epi lounge（エピラウンジ）』スタッフインタビューより）
閉店作業
■営業終了時の退店促し・キャスト対応
風営法によりキャバクラは24時閉店となっています。お客様がスムーズに退店できるように促し、キャバ嬢が余計な残業をしなくていいように努めるのもスタッフの仕事です。
黒服は業務終了後にキャバ嬢から仕事の相談を受けたり、客の愚痴を聞かされたり、酔い潰れた子の介抱などすることもあります。そうしたキャスト管理も仕事に含まれているので、きちんと対応していきましょう。終電がないので彼女たちの帰宅方法は専属の送りドライバーに任せます。
※ボーイが送ることもあります。
お客様とキャバ嬢の対応がすべて終わったら、自分の閉店業務に取り掛かります。
■店内清掃・明日の準備
店内の清掃や片付けをしつつ、食器類（グラス・シルバー）の洗い物もします。特にグラスは水滴の拭き残しがあると、翌日白い跡がついて目立つのでしっかり磨きます。口紅跡の落とし忘れにも注意！
灰皿もきれいにしますが、タバコのにおいが他の食器につかないように灰皿専用の布巾で拭きます。
お酒の在庫チェックやフードの状況も確認し、発注作業も行います。特にキャストのバースデーイベント時には大量のシャンパンが消費される（と予測される）ので、在庫確認はしっかりと行います。
翌日に向けておしぼりの準備をしたり、トイレ掃除をしておく店もあるので、どこまでやるかはお店のルールに従いましょう。
業務終了するころには深夜になっているので、帰宅は深夜帯です。先輩や上司と軽く飲んで帰ることもあります。終電がないので男子スタッフの帰宅方法はタクシーか自力移動ということになります。そのため徒歩通勤できる距離で求人を探すか、寮に入るという人もいます。
男子スタッフにも無料で送りを行っているお店もあるので、お店から家まで距離がある人は確認しておきましょう。（ただし優先順位はボーイ＜キャストなので、基本的に後回しにされます。女の子が多い日は遅くなるかも…）
実は色々ある！キャバクラ男性スタッフの職種
ボーイと黒服の違い
客やキャバ嬢目線では店の男子スタッフは全部同じに見えるので「黒服」も「ボーイ」も同じ意味で使っていますが、実はこれらは別物で、働く側からすると区別されています。雑用的な仕事をするのがボーイ、管理業務を行うのが黒服というイメージです。
- ボーイ…アルバイト/ホール業務や雑務担当（下っ端）
- 黒服…正社員/管理職。マネージャーなどある程度昇格したスタッフ、店長などの幹部の総称
いずれも女の子が気持ちよく仕事できるようにするのが仕事なので、女の子と同じように目立ってはいけません。あくまで縁の下の力持ち的ポジションです。
ボーイの仕事は居酒屋のバイト感覚で誰でもできるような簡単な作業から覚えていくため、奨学金や生活費の悩みがある男子大学生などが気軽に稼げるバイト先として始めたり、就職活動中のつなぎとしてアルバイトする男性もいます。
ボーイとして働くうちに出世欲が出たり、適性があり正社員登用などで昇進していくと黒服になり、やがて店長や幹部候補になれば月収50万円以上の高収入が実現可能です。
キャバクラのボーイから昇進していく場合、役職名は
という流れが多いようですが、店やグループ店の規模などにより異なります。例として複数店舗を展開しているグループの場合、店長の上にエリアマネージャーなどがあったりします。
▼役職の順番を公開！（キャバクラ『上野PASHA（パシャ）』ヘッドマネージャーインタビューより）
キャバクラの黒服の仕事内容
- 担当キャスト（キャバ嬢）のマネジメント・顧客管理・勤怠管理
- 付け回し（お客様に女の子をマッチングさせる業務）
- キャッシャー（会計管理）
- フロント（お客様ご案内、ボトル管理）
- 在庫管理、仕入れ、発注業務
ボーイから昇格して黒服になる場合、仕事内容は女性（キャバ嬢）の管理やお客様管理などの管理・マネジメント業務がメインになります。また、キャバクラスタッフの花形ともいえる「付け回し」を任されると、責任重大ですが店の売り上げにダイレクトに反映されることもあるためやりがいは抜群！将来的に店長昇進や独立起業したい方にとって大事な経験を積むことができます。
店長・マネージャーなど幹部クラスになると、店舗運営のための全体管理が主な仕事となります。
- 幹部の仕事一例
- ■女の子の面接・入店管理
■スタッフの面接、採用、教育
■店舗全体の顧客管理
■予算管理
■市場（マーケット）調査
■リスク管理
■月間スケジュールの運用管理
幹部は店の運営を取り仕切る立場です。社長から受けた指示（注文）をうまく業務に落とし込んだり、部下や女の子が働きやすいように気を配り、それぞれの苦手なところをカバーしたりします。
キャバクラスタッフ（その他の職種）
※画像は『white pixie（ホワイトピクシー）』より
ボーイと黒服の定義は店によりますが、職種による呼び分けもあります。一口に「ボーイ（黒服）」と言ってもホール・エスコート・キャッシャーなど様々なポジションを担当することがあるので、どんな仕事があるかまとめてみました。ボーイ以外のキャバクラスタッフの仕事も載せておきます。
- ★ホールスタッフ
- いわゆるボーイ業務。お客様のグラスや灰皿交換、フードの配膳などホール業務全般を担当します。女性が働く場合は「ガール」または「エスコートレディ」と呼ばれますが人数は極端に少ないです。
- ★エスコート
- ご来店されたお客様のお荷物を預かり、お席までご案内するのがエスコートスタッフ。お客様が入店して最初に会う店員となるため、身だしなみやマナー、柔軟な対応力が求められます。「エスコートレディ」として女性スタッフを採用するところもあります。お客様のトイレへのご案内や、キャストが席を空けた際のつなぎ（穴埋め）要員になることもあります。
- ★キッチン
- お客様が注文したドリンクやフード（軽食）を作ったり、食器を洗うなどするキッチンスタッフです。従業員のためにまかないを作ることもあります。本格的なお店では専属のシェフ、バーテンダー、ソムリエなどを雇う店もあります。経費を抑えるため外国人シェフを雇うところもあります。
- ★キャッシャー
- レジ業務（会計管理）です。キャバクラという業種柄、高額会計に対応することになるので、お客様が使った金額の把握やミスがないよう正確に金銭管理できる人に向いています。
- ★ヘアメイク
- 出勤した女の子のヘアメイクを担当します。仕事道具は店に完備してあるのが一般的ですが、マイ道具を持参する人もいます。現役美容師やヘアメイク経験者などが副業・パート感覚で働くことが多いです。キャバ嬢メイクの流行や、その子に合ったメイクをするなど、常にアンテナを張っておく必要があります。
- ★送りドライバー
- 勤務終了後の女の子やスタッフを目的地まで送り届ける仕事です。そのため勤務時間は閉店後の24時～明け方にかけてとなる場合が多いです。お客様には店がタクシーを呼ぶので、お客様を送ることはありません。
運転好きや土地勘のある方、安全運転ができる方におすすめの仕事です。副業でやっている人もいます。タクシー運転手、デリヘルドライバーなど経験者は即採用されることが多いです。
※普通運転免許が必須資格です。
その他に本社勤務（内勤スタッフ）としてWEBデザイナーやSEを募集している大手もあります。
常に求人が出ているお店があってもそれはブラックだからではなく、学生バイトはもともと短期希望だったり就職で辞めたりして入れ替わりが激しいという理由や、実際は人数は足りているけど常に優れた人材を探しているからというお店もあります。
▼一般職から転職し「今は週休2日だし、一般企業の方がきつかった(笑)」という声も！（キャバクラ『レヴール』主任インタビューより）
キャバクラのボーイ・黒服のお給料
※画像は『TNC(東京中野コレクション)』より
一番気になるのは何といってもお給料！夜の業界に入るからには稼ぎたいところですが、実際いくらくらいもらえるでしょうか。東京都内のキャバクラ男子求人の目安で見てみましょう。
| 職種 | 平均給与 |
|---|---|
| 店長/幹部候補 | 月給40～50万円以上 |
| 正社員 | 月給30万円以上 |
| アルバイト | 時給1,500円以上 日給10,000円～ |
| ヘアメイク | 時給1,500円～2,000円 |
| キッチン（バイト） | 時給1,300円～1,600円 |
| バーテンダー（バイト） | 時給1,400円以上 |
| 送りドライバー | 日給5,500円以上 時給1,200円～1,500円 |
ホールスタッフの正社員の月給はだいたい初任給30万～35万円スタート。店長クラスは歩合などもついて月給50万円以上となっています。キッチンやエスコートなどホール以外の職種の給与は、正社員の場合はホールスタッフと同じくらいに設定されている（月給30万円なら30万円）場合が多いです。
送迎ドライバーは日給5,000円程度～1万円まで幅広いですが、これは拘束時間によります。送り業務のみなので5時間未満で終わることもあるので、時給換算すると1,200円～1,500円くらいでしょう。
ホールスタッフ（＝ボーイ）のアルバイトも時給1,200円～高くて1,500円以上、8時間勤務で日給1万円などが平均です。
※高級店になるほどボーイの給与も上がる傾向にあります。
東京エリアは居酒屋系ならホールスタッフの時給1,200円～は意外と多いので大差ないですが、普通の飲食店（ファミレス・食堂系）は1,100円程度なので、それに比べると確かに高額ではあります。
関東以外の相場はというと、それほど大きな違いはありません。基本給にプラスして役職手当や歩合などがついて変動もあります。
▼参考：北新地のニュークラブ『SPARROW（スパロウ）』より
キャバクラならではの特徴として給料の日払い可能な店が多く、例えば1日1万円の場合上限5千円までを日払いでもらえるなど、転職したての人やすぐにお金が必要な人にとって助かる制度となっています。（体験入店時や送迎ドライバーなどは全額日払いの場合もあります）
その他、店によりますが売上目標を達成したときの「大入り手当」や昇格するごとに「役職手当」などがついて、黒服は基本給プラスαで大きく稼げることも！実際店長クラスは月収70～80万円は稼げていて、年収1000万円に届くのも夢ではありません。
よく「キャバクラのボーイって将来どうなるの？」という疑問を見聞きしますが、バイトで辞めてしまえばそれまで。順調に昇格していけば店長やマネージャーなど幹部クラスになり月収50万円以上の世界、さらにそこから上を目指すなら複数店舗の掛け持ちをして月収3桁、稼いだ資金や独立支援制度を利用して別事業で起業など、可能性も将来性もある業種です。
キャバクラのボーイ/黒服のメリット・デメリット
※画像は京橋のキャバクラ『Club SAKURA昼の部』より
キャバクラスタッフ業務のメリット・デメリットをまとめました！どんな仕事にも長所短所はあるので参考程度にご覧ください。
■即採用や即日体験入店が可能
■日払い制度がある
■昇給・昇格がスピーディー
■入社1年で幹部クラスになることも可能
■通常会えないような人々（富裕層のお客様など）と交流でき、コネを作ることも可能
■飲食店のホール業務が身につく
■配膳時や接客時の体さばき（身のこなし）がスマートになる
■ストレス耐性がつく（メンタルが強くなる）
■基本は夜営業だが、朝キャバや昼キャバといって日中営業している店もあり、そうした時間帯に働くことも可能
■女性との交流に慣れる・場合によってはモテる
■お酒が好きなら嬉しい場面もあるかも（お客様にすすめられるなど）
■辞めた後も話のネタにしやすい（酒の席で盛り上がったりする。苦手な人もいるので相手を選ぶ必要はある）
■安定した高収入を稼げる
■きちんとした店は社会保険完備、有給休暇など福利厚生も充実している
■築き上げた人脈（コネ）やコミュ力で独立起業したり新規店の店長になるなど、意欲があれば将来性も十分にある
■夜型の生活になることで体調不良を起こす人もいる
■お店によっては週休1日や長時間労働になるところもある
■お酒が飲めないとちょっとつらい場面もあるかもしれない
■役職が上がると責任も増え、キャスト管理に割く時間も増える（休日でも勤怠管理やキャバ嬢の相談に乗るなど）
■風紀や遅刻などで罰金制度がある店もある
■人間関係のトラブルに巻き込まれることがある（キャスト同士の派閥争いなど）
■メンタルにくる仕事もある（お客様のトラブル対応など）
■昼職に転職する際は昼夜逆転の生活を直す必要がある
■水商売に抵抗がある相手には仕事の話をしづらい（話さない方がいい場面もある）
「キャバクラのボーイができるなら一通りのホール業務はできる」と言われるくらい、身につくことが多いお仕事です。普通の居酒屋や飲食店と比べてお客様や女性との交流がある分、コミュニケーション能力も上がっていくのが大きなメリット。もちろん能力の伸びに個人差はありますが、やったことが無駄にならない仕事と言えるでしょう。
メリット・デメリットを踏まえたうえで、興味ややる気があるならぜひ！当サイト『俺の風』を活用してお店探しをしてみてください。
現役キャバ嬢に聞きました！結論：ボーイはモテる
キャスト管理をしている黒服はよく女の子から相談されることも多いですし、勤怠管理のためにこまめに連絡をとることもあります。上手な付け回しをするためにも、女の子たちとの円滑なコミュニケーションは欠かせません。また、それは店内でサポート業務に回っているボーイも同じことです。
とはいえ一般的には「キャバ嬢との恋愛はご法度」。風紀を乱すようなことは絶対にNGで、店によっては厳しいペナルティや罰金を取られることもあります。ボーイのうちは「キャバ嬢と業務連絡以外の私語禁止」というところもあります。こうしたキャバクラ内における恋愛ルールや恋愛トラブルを「風紀」と呼んでいるのですが、果たして実態は…。
編集部：唐突ですがボーイはキャバ嬢にモテるんですか？
キャバ嬢さん：モテると思います。実際私も2人くらい好きになったことがあるし、なんなら1人付き合いました。
編集部：（風紀とは？）それはどういった経緯で…
キャバ嬢さん：店のボーイが、他店のボーイを紹介してきて「こいつ君のこと好きなんだって！」って感じでサシ飲みの場とか作られて、なんか付き合うことになりました。
編集部：他店だから風紀はセーフなんですかね。小学生の「隣のクラスのあいつ、お前のこと好きなんだってー！」みたいですね
キャバ嬢さん：そいつはクズだったんですけどね。店のボーイにも好きな人いましたよ、結局何もなかったけど。
編集部：おお！それはどんな人でしたか？やっぱり仕事ができる人？
キャバ嬢さん：まじめに仕事する寡黙なタイプで、でも女の子には平等に優しい人でした。やっぱり女の子も頑張ってるので、その頑張りをちゃんと見てくれてたり、気遣ってくれる人はイイですね。
編集部：ああ～優しい寡黙キャラかっこいい…。それは好きになっちゃいますね
キャバ嬢さん：まあクズみたいなのもいましたけど、そいつはそいつでモテてたので、やっぱり女の子に優しければモテます。見た目がよっぽどじゃない限りイケます。
編集部：ボーイと付き合っちゃうキャバ嬢さんって結構いるんですか？
キャバ嬢さん：私の周りには結構いますね。むしろホストなんかよりボーイと付き合っちゃうキャバ嬢の方が多いかも。まあホストに比べたらボーイの方が安心感はありそうですよね。将来性とかも。
編集部：男性読者への希望となるお言葉ありがとうございます！！
キャバ嬢さん：いえいえ。ボーイさんはまじめに働いて、女の子に優しくしてればモテますよ。頑張ってくださいね。
編集部：クズ男エピソードも出ましたが、まじめな応募者（ボーイ）が増えるといいですね
キャバ嬢さん：はい。ちなみにボーイさんの中でも「付け回し」が一番モテると思います。
モテるかモテないか風紀が厳しいかなどは個々によりますが、ボーイになればキャバクラで採用されるような美女たちに囲まれて働けるのは事実。恋愛関係になるかは別として、誠実な働きぶりを見せていればキャバ嬢や先輩スタッフ、ひいてはお客様に可愛がられ、様々な知識や経験を得ることができます。その人間的成長や培われたコミュニケーション能力で、さらにモテる男になることは十分可能です。
そのうえ一般企業じゃ十年単位で勤続してやっと役職につけるところ、早ければ入社半年程度でも役職者にスピード出世できるのもキャバクラスタッフのいいところ。「どうせナイト業界でしょ」と適当な気持ちで入ってきた人々はすぐに消えていくので、「真面目に仕事してただけなのに気づいたら店長になってた」というパターンは実際に多いです。
コロナ禍を乗り越えて営業しているキャバクラはもう十分な実力派！長年営業を続けている老舗グループや、勢いのある大手グループ、別事業も行っているベンチャー系など様々な企業や店があるので、キャバクラの男子スタッフの仕事に興味がある方はぜひ『俺の風』でお店探しをしてみてください。
キャバクラのボーイは体験入店制度を設けているお店や、給料日払い可能なお店も多いので、高収入のナイトワークの第一歩として応募がしやすくなっています！
女好きは黒服に向いてるので、モテたい方はぜひご応募を！
▼今回取材に応じてくれたキャバ嬢さんとは別の方が詳しく教えてくれています！
- 【現役キャバ嬢に聞いた！】モテる黒服・モテない黒服の特徴
- キャバクラの黒服（ボーイ）はキャバ嬢にモテるのか？実態を現役キャバ嬢に聞いてみました。モテるバイトを探してる方、キャバ嬢にモテたい方、店長クラスやイケメンじゃなくてもチャンスはあります！
キャバクラのボーイQ＆A（よくある質問）
※画像は心斎橋のキャバクラ『Club ATOM』より
Q：キャバクラとは？
A：キャバクラとはキャバ嬢と呼ばれる女性従業員が客席につき、笑顔でお客様にお酒を飲ませる感情労働の飲食店です。似たような業種に「ラウンジ」もあります。北海道すすきのではキャバクラというとセクシーキャバクラ（セクキャバ/おっパブ）を指すので「ニュークラブ」と呼び分けられています。
ちなみにキャバクラは「キャバレー」と「クラブ」を合成した和製英語なので外国では通じません。（英語で言うなら「Hostess bar」）
Q：普通の飲食店のホールスタッフと何が違う？
A：ウェイター業務（ホール業務）の他に清掃や備品準備といった裏方業務、女性キャスト（キャバ嬢）の管理業務などもしています。
Q：スーツを持ってないのですが…
A：仕事用のスーツは貸し出し（制服貸与）しているお店も多いです。面接へは清潔感のあるシャツ+ジャケットなどで来れば大丈夫、というところもあります。面接予約時にお店に確認してみましょう。
Q：スーツ着て出勤するの？
A：スーツは着用した状態で出勤する店もあれば、出勤してすぐ制服に着替える店と、掃除など開店準備を整えてから着替える店があります。
Q：お酒が飲めなくてもキャバクラのボーイになれる？
A：飲めなくても大丈夫です。お酒を飲まないスタッフは酔ってミスを犯すリスクがないため、信頼を置かれます。しかしお客様が高額なお酒を頼んで「キミも飲んでみなさい」とすすめてくださったときは、お店にお金を使ってくれたことへの感謝も込めて一口は頂くようにしましょう。
また、キャバ嬢のバースデーイベントなので派手なシャンパンタワーが登場した際も、飲む機会があります。乾杯をして口をつけたら（フリでもいい）、さりげなく仕事に戻りましょう。
飲まなくてもいいのでお酒の種類に詳しくなっておくとお客様へのメニュー説明などがスムーズになります。
Q：無理やり飲まされたりしない？
A：上記のように高いお酒を「飲んでみなよ」とすすめられることはあっても、例えば先輩や鬼キャバ嬢に「オラ飲めよ！」と潰れるまで飲まされることは令和の今ではない…と思われますし、もしあったらブラックな店なので転職しましょう。（※お客様から頂いたお酒を断るのはNGなので、薄めに作ったり最初の一口だけは飲めるといいです）
Q：なんでボーイにもお酒を飲ませてくれるの？
A：ボーイ自らお酒を飲むことは100％ないのですが（仕事中なので）、お客様からごちそうになることはあります。これはそのお客様のテーブルが盛り上がっていて気分が良くなっていたり、常連様であなたの接客や配膳態度を気に入ってくれている可能性などもあります。こうした「あなた（≒店）を気に入っているお客様」が増えれば、それが昇進や人脈に繋がります。
※ちなみにボーイがお酒をいただいてもドリンクバック（ドリンク分のお給料）はもらえません、売り上げはお店のものになります。お店の売上が上がるということは、大入り手当や将来的な昇給に繋がるということなので、決して無駄ではないですよ。
Q：ちなみにキャバクラの定番高級シャンパンは？
A：『アルマンド』です。市場価格5万円程度のものがキャバクラ価格で25～35万円になったりするのは魔法です。『アルマン・ド・ブリニャック ブラン・ド・ノワール』という超貴重なシャンパンは市場価格でも40万円以上します。
シャンパンではないですが最近は『FILLICO(フィリコ)』という超高級なミネラルウォーターを置いてあるキャバクラもあり、キャバクラでの平均価格は5万円～です。水なのに。一般販売価格は1万円～です。水だけど。
Q：キャバ嬢に雑な対応をしちゃうとどうなる？
A：①店長にチクられる
②虫けらを見る目で見られる＆扱われる
③それが体験入店で1日限りの子だった場合、帰り際にバックヤードを荒らされる可能性がある
…など何一ついいことはないのでやめましょうね。
Q：なぜ日払い金額に上限（1日5,000円までとか）があったりするんですか？
A：全額渡すとバックレる人がいるから…という説もありますが、渡すと全額使っちゃうような金銭感覚がダメな人もいるので「きちんと月収でもらって感覚を正してほしい」という経営者側の願いもあったりします。
Q：キャバクラのボーイの仕事は将来的にAIに奪われたりしませんか？
A：お会計は機械任せになってもホール業務と付け回しはロボットには難しいですし、少なくともどこにも就職しないよりは断然将来性はあります！
Q：即採用で即勤務になることはある？
A：希望すれば可能なお店もあります。面接にスーツで行くと体験入店という形でそのまま働くことになることも。もちろん後日入社もできます。
Q：キャバクラのボーイ経験（職歴）は、昼職の就活の履歴書になんて書けばいい？
A：社名やグループ名があるはずなので「株式会社〇〇入社」が無難です。詳しく聞かれたら「飲食業関連」「飲食店のホールスタッフです」という感じですね。家族には「居酒屋のバイト」と伝える学生さんが多いようです。
Q：ぶっちゃけどんな人が向いてる？
A：お酒や女の子やコミュニケーションが好きで、人から好かれやすいタイプ！そんな愛され人間なら正直仕事の能力が多少低くてもなんとかなる…と言われていますが、上を目指すならやっぱり仕事をまじめに楽しくやれる人がいいでしょう。どちらにしても学歴や経験は関係ありません。
▼「接客業なので気が回せる人に向いている」という声も！（キャバクラ『Club Lounge Sevn (クラブラウンジセブン)』サブマネージャーのインタビューより）
Q：キャバクラってどんなお酒があるの？
A：下記記事で詳しく解説しています。
- キャバクラで人気のお酒の種類！定番や流行りもの＆基本のマナーなどご紹介
- ナイトワーク（水商売）初心者必見！キャバクラで飲めるお酒の種類、定番人気のものをご紹介！
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CLUB CHACHA（クラブチャチャ）/西中島
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与助
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