闘う男のインタビュー
- 漆原ソウさん(マネージャー)
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心斎橋 ファッションヘルス
Interview 2017.04.10
―大阪難波でファッションヘルスを2店舗展開する『クラブアッシュ品格グループ』。大阪ミナミのファッションヘルスでは、先駆けとも言えるイメージクラブの要素を取り入れた『秘書の品格-クラブアッシュヴァリエ-』と『OLの品格-クラブアッシュ-』では、お客様が満足できる空間づくりはもちろん、キャストやスタッフが働きやすい環境づくりにも力を入れているそうです。
今回は、大阪ミナミにある人気のファッションヘルス店『OLの品格-クラブアッシュ-』に勤めて今年で3年目というマネージャー職の漆原ソウ様(33歳)にお話を伺いました。現在の仕事内容や、職場の雰囲気、月収についても詳細をお話ししてくださいました。
―この春からマネージャー!仕事内容や勤務形態は…
僕はこの『OLの品格-クラブアッシュ-』で丸2年働いて、今年で3年目になります。この春からはマネージャーとして、女性キャスト、男性スタッフの管理をしています。お店の悪いところも全て含めて対応させていただいてます。店舗の中では店長代理なんですが、広告等の打ち合わせは店長が担当しています。私は、現場を担当しているという感じですね。
この『OLの品格』の勤務形態は早番と遅番だけになっています。「早番の人は早番」というふうにほぼ固定の働き方をしています。ただ、シフトに関してはできるだけご希望を聞かせて頂いておりますので、早番・遅番の希望はできるだけ聞かせて頂いています。私は早番で出勤しています。
店舗型ヘルスなので0時にお店を閉めますが、そのあと終わりの作業、清掃作業、次の日の段取りをしています。アルバイト勤務の方もいるので、人によって若干業務内容は変わります。正直、遅番は一般のお仕事と勤務時間は違いますが、遅番のほうがよく寝れるっていうメリットがあるんです。大変なこともありますけど、やりがいを持って働けてますね。
―この春、マネージャーになられたばかりという漆原様。そのお給料についても正直にお話ししてくださいました。
―ズバリ!現在の月収・研修時の月収は…
現在のお給料が基本給50万円で、プラス歩合となっています。社会保険等はありませんが、しっかり稼げる環境はあります。
初任給は、僕が入った頃は研修期間で28万円でした。最初の3カ月が月収28万円です。その後、社員になって月収30万円ですね。研修期間中は歩合は付かないですが、正社員になれば、少しずつ歩合が付くようになってきます。ちなみに研修期間の3カ月は皆さん固定で3カ月です。研修期間中はお店のお部屋のセットだったり、店内清掃だったり、外のホールに立ってお客様のご案内をするのが主な業務になります。
―2年間で20万円もお給料が上がったんですね!
僕はもともと風俗業界にいたということもあって、比較的すぐにマネージャーという役職もいただくことができました。僕は最初、自分でお店をやっていたんですよ。18歳の頃から12年間ぐらいデリヘル店を経営していました。僕は雇われることを知らずにずっと自分でやってきたんです。社会に出たことがなかったんですよ。
―デリヘル店を運営されていた漆原様。どんな理由があってファッションヘルス店への転向を決めたのでしょうか?
―誰かの下(もと)で働くことを知りたい、それだけでした。
僕は奈良のデリヘル店を経営していました。僕が始めた頃は全然そういったお店がなかったんですよ。なので、繁盛はしたんですけどお店が増えてきてからは、やっぱり向こうは人口が少ないんでお店だけ増えてお客様の取り合いみたいになってしまいまして、最後の方は忙しくなかったですね。
そのお店は後輩に権利を渡して、こういうところで働こうかな、と思ったんです。奈良のデリヘルで働いていたころは月収も150~200万円程あって、トントン拍子に進んでいったこともあって自分の中でもいろんな過信ができて、正直、調子に乗っていた部分もあったんです。雇っていた子たちも僕のやり方についてこれない部分があったんですね。
それで「やっぱり下の子の気持ちが分からないといけないな」と思って辞めたんです。
高校生のときにアルバイトで接客業をやったことがある程度だったので、まずはどこかで雇われようと思ったときに、どうせならずっとやってきた風俗業界のお仕事がいいなと思ったんです。
―謙虚な気持ちで心機一転、ファッションヘルス店への転向を決めたそうです。現在のこの『OLの品格』様ではどのような目標を持って仕事に取り組んでいるのでしょうか。
―グループの昇進制度と今後の展望
このグループでは細かく役職が分けられています。正社員の次がリーダー、その次が主任。サブマネージャー、そしてマネージャー、次店長、店長という順番ですね。
『OLの品格』では、みんな達成金というのがあって、毎月、売上の目標を達成したら役職に関係なく、歩合はプラスされます。達成した人は全員歩合が貰えるんです。各役職によって歩合率も少し変わるんですけど、ぶっちゃけていうとそんなに変わらないです(笑)でも、その分基本給がしっかりと上がります。
僕は今後、独立の道も考えてはいるんですが、この会社がいい会社なので、ここで頑張るのもありだな、と思っています。今せっかくマネージャーという役職もいただいてるんで。どうしていくかはちょっと未定なんですけど、今はただ、別に収入が下がってもいいからとにかく誰かの下で働いて勉強したいと思ってます。
―「今はただ勉強したい」と語る漆原様。続いては、このお店の社員について、新入社員に求めるもの等についてもお話ししていただきました。
―求める人材は「諦めない人」
『クラブアッシュ品格グループ』は、1店舗当たりの社員数は10名程度です。平均年齢は少し高めで、40歳ぐらいですかね。年齢については若い方がいいかもしれませんが、この会社ではできる人に場所を与えてくれるので、年齢は関係ないと思います。健康であればどなたでもという感じです。
求人募集チームには女性社員も働いています。現場には入らないんですけど、女の子の募集とか、男子求人募集の受付係として活躍してます。
欲しい人材は、ズバリ諦めない人ですかね。諦めない人と、向上心のある方と…言えばきりがないですけど(笑)あとは、人の嫌がるようなことを率先してできる方が向いているかなと思います。
―必要なスキルや資格はありますか?例えばPCスキルがない方でも働けるんでしょうか?
僕、実はパソコン全く触れないんです。
今でこそ、多少は触れるようになったんですけど、専門的なことは何も分からないですね。ホームページの更新とかそういうことぐらいしかできないです。もちろん、最低限ホームページの管理画面は使えた方がいいんですけど、写真を触ったりするような特別なスキルは持っていなくても大丈夫です。僕はデリヘルをしていたときもPCのことは他の子にやらせていたんです。ちなみにここでは、画像の制作は店舗でもやっていますし、別部署でも取り扱っています。
『OLの品格』では、スキルはあれば大歓迎ですけど、本当にそこまで必要ないです。運転免許もなくても大丈夫なんです。スキルより、やっぱり気持ちや中身が大切だと思います。やる気と向上心があって、人としゃべるのが好きな人がいいですね。
―「大切なのは気持ち」だということですね。実際に、新しい社員が入ってきたときにはどのようなフォロー体制があるのでしょうか。
―体育会系ではありません!未経験の人も働きやすい環境
このお店では未経験者、経験者の割合はどちらもあまり変わりないですね。
風俗業界は怖いイメージを持たれている方も多いですが、常にアットホームな空間をつくるようには心がけています。そんなに軍隊方式でも、体育会系でもないので働きやすいと思います。
―えっ、体育会系ではないんですか?
体育会系ではないです。もちろん、礼儀や年上の方を敬うことは大事なんですが、怖いと思うような場所ではないです。上下関係も厳しくはないです。僕はマネージャーですけど、普通の社員にタメ口でしゃべられます。でもその人の方が1カ月ぐらい先輩だったんですよ。なので、そういったことも気にしなくて良いですよ。店長はお客様の前ではしっかりと「マネージャーって呼べ」っていうのはなりますけど裏では、全然言われないです。
結構、みんなで飲みに行ったりもするので未経験の方でも働きやすいと思います。
待遇としては、寮が完備されているので住む場所に困ってる方も大丈夫です。築浅ですごく綺麗な寮があります。堀江とか桜川とかほんとにこの辺なので、職場も近いです。寮費は掛かりますけど、初期費用はもちろん要らないです。最低限の家具も用意されています。かばん一つで来れる状態ですね。そこには女子寮もあるんです。今、社員は1人しか住んでいないんですけど、相談いただけたら住むことはできますよ。
―初めての方でも働きやすい環境があるというこのお店では、具体的にどんな方が活躍されているのでしょうか。
―人が気付かないことに、どれだけ気付けるか
今の店長は46歳ぐらいで、もともとは経験者です。でも、ここに入って4年ぐらいで店長になっていますね。店長より上の役職は統括店長で、その上が役員なので、部長、総括部長というふうになります。
店長は経験者の方と言いましたけど、未経験の方でも役職についている方はいます。ちょっと精神論にはなるんですけど、やっぱり人と違うことができる人というか、人が気付かないところに気付ける人が役職についていますね。
あとは本当に思いやりですね。女子に対しても、男子に対しても、お客様に対しても…どこまで思いやれるかが大切だと思います。特別、すごく仕事ができるとかそういうわけではないんですよ。もちろん、できたらそれに越したことはないんですけどね。それよりも内面の問題だと思います。
―相手を思う気持ちが大切ということですね。最後に、漆原様がこのお店で働いて良かったと思うことをお伺いしました。
―給与だけじゃない、上司の志にも刺激を受けています。
良かったことはやっぱり、上司の方の志が高くて刺激を受けますし、やった分だけ評価されるという点ですね。
僕の場合は最初に稼いでいたときがあるんで、まだまだもっと上に行きたいっていうのがありますけど、お給料の上がるペースが速いのもいいですね。普通に考えるとやっぱり高いお給料をもらっているんだな、という意識があるので。
―やりがいがありそうですね。
やりがいは、めちゃめちゃあります!