エテルナのインタビュー記事【俺の風】

祇園のデリバリーヘルス『エテルナ』で働く高橋さん（46）にお話を伺いました。

黒服の仕事から興味本位で風俗業界へ

『エテルナ』の高橋、46歳です。入社したてで、やっと正社員として1カ月経ちました。以前は京都の辺り（ほぼ北新地）でキャバクラの黒服をしていまして、そのグループの中でも僕がいた店が一番の繁盛店だったので、給料は額面だけでも200万は超えていましたね。

転職のきっかけで具体的なところはなかったんですけれども、ビジネスといったら水商売か風俗じゃないですか。水商売も抜けたり出たりしてましたけど8年ぐらいやってたんで、じゃあ風俗かなという興味本位のところから始まっています。

このグループを知ったきっかけはネットの求人です。仕事を探すときにオフィシャルHPを見て全部チェックしたりすると思うんですけど、僕は求人サイトを見ても全部一緒だろうという感覚はあったので、上から順に片っ端から電話をかけていきました。そうしたら最初の三つぐらいは年齢で弾かれてしまって、その後にかけたお店が『エテルナ』だったという感じです。

転職のときはあんま予備知識を入れない方なんですよ。普通はすると思うんですけれど、余計な知識を入れて変な理論武装するよりは、取りあえず飛び込んで体験したほうが余計なフィルターかからないし全部素直に入るじゃないですか。だから京都で知らない人がいないほどの有名グループだったというのも入ってから知りましたし、先輩社員が本気で仕事をしていて、お世辞でも何でもなく嫌な人が一人もいないということに驚きました。

女性在籍数220人のマンモス店

ドライバー、フロントのバイト含めて60名～70名のスタッフがいます。年齢層は30代～40代で、みんな真面目ですね。真面目に仕事をやるのは当たり前なんですけれども、やっぱ世間一般的にはちゃらんぽらんに思われる業界じゃないですか、でもちゃらんぽらんな人は入った瞬間すぐに付いていけないんですよね。『エテルナ』はみんな真面目で、スピード感もあると思います。

常に営業現場に入っていたら頭の回転が速く、「次あれしよう、これしよう」で段取りを組む力が皆さんめちゃめちゃ優れているので、たまたまこの会社にいるけど、よその業界でも通用する人材ばかりなんだなと実感しています。

一番感じているのはチームで何かやろうという意識が強いです。スタンドプレイする人がいないというのが大きな特徴で、自分が自分がと上に立ってやろうとする人もいますけど、うちの会社はそれがないですね。情報共有とかの意識がめちゃめちゃ高いんで、その辺の会社さんより優れていると思っていますし、入った瞬間から雰囲気はすぐに分かります。

女の子もサクラはいないので、本当に220人在籍しているんですよ。入社してから同業他社の出勤数など研究するようになりまして、うちは今日出勤少ないなと思うときってやっぱり50名～60名が当たり前になってるんですけど、他店は20名台とか一桁のところとかもあって。休日は100人とか出勤して、ひっきりなしに予約の電話が鳴るお店だから、普通にすごいんだろうなと思います。

グループを綺麗に仕組化できるよう率先して業務を覚えていく

水商売を経て今風俗にいるんですけれども、全く女の子と接してないので、現状のお店の雰囲気についてはあまり分かりません。ただ水商売って、特にキャバクラはどんなときでも全国に1万店あるらしいんですよ。1万店もいたら1万人のナンバーワンがいるわけじゃないですか、その女の子たちを並べてみて、全員が絶世の美女かといったらそうでもないんですね。中には「あれ？」と思う人もいるし、個性的な子が全然いるんですけど、いわゆるランカーに入っているような子たちは、その辺の男より男勝りだなと思います。

キャバクラと風俗は身一つで稼いで、やっぱり自分の体のこととかめっちゃ気にしますし、それを私はこれだけ頑張ってるんだからと、接するスタッフにも求められることは多いんじゃないかな。だから同じ空間にいると、厳しく感じることもあるかもしれません。でも僕は逆に、常に接してる空間が当たり前だったので、今全く接していないことに違和感があります。今後機会があったら全然いけますし、逆に行きたいので社長に「行かせてくれ」というのは伝えていますよ。

マネジメントはこの商売にめっちゃ大事ですけど、そのマネジメントの部分が新参者の僕がぱっと見ただけでも、社長1人でやっているのでだいぶ限界だなというのが分かります。それを上手く仕組み化できるような動きを率先してやりたいです。実際最大手で在籍数も多く、面接もひっきりなしに来るので、このお店やグループ自体を変えていきたいなと思っています。

他店だと在籍のキャスト数とかが少ないから多分女の子へのケアが行き渡ると思うんですよ。会社の意見だったりとか、逆に向こうの話聞いてあげたりとかできるんですけど、うちは桁が違うんで厳しいのかなと。良い意味でも悪い意味でも、キャストさんの採用に関しては来るもの拒まず去る者追わずを徹底していると思うので、そこを社長1人でやっているならサポートしてあげたいなという気持ちです。

女の子に対してはなんでこの仕事をしてるのかとか、家庭環境とか一人一人複雑なわけですよ。それを理解してあげるだけでも女の子は楽で、そういうバックボーンをしっかり踏まえて接してあげるだけでも女の子も心開いてくれるのかなと思います。休む理由もそれぞれなのでそれにいちいち目くじらを立てていてはいけませんし、じゃあ休ませないためにはを考えると日頃ずっとコミュニケーションを取っていくというのが重要だと思っています。僕自身もまだどういう接し方をしているのか分からないので、そこを時間かけてゆっくり覚えていきたいところです。

スタッフを増やしてよりホワイト企業に近づける

福利厚生に関してですが、やっぱり風俗のグループ求人を見ていると、あんまり社保が入ってないんですよね。そういうところには入りたくはないと思いますし、会社と言っているだけで会社ではないと思います。その辺りは安心できるきちんとした企業です。社会保険入ってますと言っても、おそらく若い子には響かないと思うんですよね。ただ僕みたいな良い年したおじさんだとそこが尺度の一つになりますし、ちゃんとした法人なんだなとか、ちゃんとした会社に入りたいなというのが一番大きなところかと思います。

福利厚生は今後スタッフが増えていったらより充実していくと思います。社長とこの前お話したら、従業員がそれあると嬉しいよねとか、そんなことタダでやらせてくれるんだっていうアイデアを考えていらっしゃるみたいでした。そういう話し合いできますし、正社員がより増えたら労働時間も3交代でしっかり8時間体制になってくるんじゃないかなと思います。それが今年の会社の目標で、今とくに男子求人にも力を入れている最中です。創業15年なんですけど、本当に面白い時期に入ったなと思いました。入社したばかりの僕はこうしたら良いんじゃないですかと伝えると、すでにやってくださる感じの社長でとても距離が近いです。

求人も今はアルバイト1,200円って打っています。もちろんアルバイトに関しては日払いもOKです。僕が入る前はずっと1,000円だったんですけど、「夜の仕事で時給1,000円じゃ人も集まらないですよ」と言ったら、「それ変えといた」と次の日には1,200円になっていました。僕の性格もあると思うんですけど、「何でも言ってね」と言われたから何でも言ってるという感じですが、しっかり威厳も持っていらっしゃって、ちょうど良い距離感でお話できる方だなと思います。

面接で聞かれたことは前職何してたのとかですね。キャバクラでこういう仕事をしていましたとか、こういうふうに接していましたと伝えたら、多分社長もそこに興味を持っていただいて、主に女の子の扱い方とかマネジメントについての話でほとんどになりましたね。面接はそれしか覚えていませんが、しゃくし定規の面接じゃなかったのは間違いないです。

ちゃんと人を見てお話されている方で、後々聞いたんですけど先輩社員が「なんか面接長くない？」と言っていたらしいです。背景とか経験を聞いて掘り下げてコミュニケーションを取ってくださいます。ただ僕の場合、「220人を1人でやっているんですか？無理ですよ」と正直に物申しちゃったので、もしかしたらそこを面白がられただけなのかもしれませんね。

余計なフィルターをいれず《素直》に行動

シフトは17時～5時です。今はまだ社員が少ないので、メンバーが増えてきたら3交代制に移行する流れになると思います。そのために僕も、ネット更新や出勤管理、イベントの発案など、各仕事を一生懸命覚えているところです。やってることは他のお店と変わらないんですけど、出勤人数が50を超えるのでより危機感を覚えますし、責任感を持って取り組まなければならない仕事だなと思います。

仕事で大事にしているのは《素直さ》ですね。本当にそれだけで、余計なフィルターも入れずに言われたことを素直に聞いて覚えていく、実行していくというのが何事にも通じることかなと思っています。

入社してから講習会というものがあったのですが、普通の講習会というと仕事の集まりのような感じもしますが、僕らのお仕事ってこれじゃないですか。新人は講習に参加してと言われるみたいで、キャストさんの中でプレイに長けている人に講師として来てもらって、僕らが男優という形で実験台になるのがありました。例えばマッサージの講習で、マッサージが上手くできないという人たちを集めて4部ぐらいに分けて、僕らも受け身になって10人ぐらいに囲まれてやるんですよ。それがめちゃめちゃ面白くてですね、先週も売れてないキャストさんたちを対象にランカーの人が流れを一通りやるみたいな感じの講習に参加してきました。

売れてない子たちからすれば、どうやったらリピーターってできるんですかという答えのないような質問をするじゃないですか。それを避けるために、私はこうしてます、私はこれを心掛けてますなどを事前に話して、その間僕はずっと受け身になるんですけど僕自身もめっちゃ勉強になりました。

ただ稼ぎ方が分からないだけで、稼ぎたいという気持ちは20代でも50代のキャストさんでも一緒ですよね。冗談抜きでうちのお店に来るお客様は、価格帯的にもそんなにランクの高い子を求めてないと思うんです。だから講習をしてくれたランカーさんも「ソープに行って1回につき5枚からとかそういう話じゃなく、一点で勝負してるとこなので、お客様も見てくれじゃなくて気遣いや雰囲気をめっちゃ重視してる。」というのを言っていました。真面目な人はノートにメモってましたし、最後にアンケートを取るんですけど具体的に聞けて良かったとか、すごくこの講習制度は良いなと思いましたね。

仕事内容は習うより慣れろです

最初はフロントとして入って、更新業務を始めます。慣れてきたらうちは電話受注がレベル高いので、ガチガチに営業のやり方を学んでいきます。自分も風俗で遊んでいるから経験あるんですけど、普通だったら指名の子がいて「この子空いてる？」「今埋まってますね」で終了なんすよ。

うちはここからが勝負で、先輩方の営業方法でいくと、指名の子が予約で埋まっていたら「第2候補、第3候補の子は考えてますか」とか「何々さんご指名ということはこういう体形の子好きなんですよね？」とか、「こういう体形の子で○○さんが空いてますけど、今ホームページご覧になれます？」とかをどんどん提案していくんです。その後受話器越しに「じゃあその子でいくわ」と聞こえてくるから、すごいなと思います。

僕は基本的に夜番なんで分からないんですけど、夜と朝って全然営業形態が違うみたいなんです。夜のお客様でいうとこの前お酒が入った勢いで3名で来られたのですが、全員が女の子2人ずつを希望だったんですよ。となると、女の子は6人必要でホテルも3部屋必要になるので、断ったり断られたりはあると思いますけど、うちはあの手この手でお客様を1時間待たせても取り切ります。

そこが他店とは違う営業力なので、うちに入ればコンシェルジュのような営業方法を学べます。電話に出るハードルが他店より高いと思いますし、内部の仕組みを知るのに2週間ぐらいかかりました。僕も普通の受注だったらできるんですけど、そういうイレギュラーになると経験とか知識がものをいうので、それは先輩社員を見ながら学習してメモをとったりしています。ハードルは高く見えますが僕は楽しいです。

初日は営業現場に入って、ものの数分で無理だと思いました。情報量も多過ぎますし、一つの受注を取るために連動して行わなきゃいけない動作も多過ぎますし、そのうえで女の子220人のシフトが絶えず入ってきます。こんな感じの密度の濃いお店なので、経験者の方でも唖然とするそうです（笑）

もちろん入社したてのときは先輩が横についてくれて教えてもらえます。僕も付きますし、この覚えやすも今後もっとより良くなっていくと思います。うちは習うより慣れろなので、基本はOJTですよ。

自分もいろんな人から教わって、経験としていただいています。誰々さんのこの教え方良いなとか、この教え方ちょっとしんどいなとか感じてることはあるので、まずはインプットしてそれをどれだけアウトプットできるか。そこで初めて納得とか理解に繋がるのかなと思っています。お客様の営業に関しては、その人の色を当てるがポイントになると思うんですけど、自分が理解しないと教えられないのでそこをよく学んでいっています。

一般企業で普通に働ける方大募集

うちの会社は、素直で真面目にコツコツやる人、チームワークがすごいので思いやりのある人が向いていると思います。風俗求人によくあるような100万円で社保のない個人事業主の集合だったりとか、それはそれで行けば良いとは思います。ただ、うちはコツコツ真面目に取り組んで、業務内容しっかり覚えた上で自分の色を出せると思うので、そういったことを苦だと思わない人にはぜひ来ていただきたいです。

要は変な異端児ではなく、一般企業で普通に働ける方ですね。それから、若い子で受付業務が嫌いな子が電話受付になるとできるというところを見てきたので、対面接客に自信がない人も来てください。あとは、お客様や女の子とは基本電話なので見えないところでも人に関心のある人です。見えないところでも関心を持たないと成長できないので、そういう意欲も必要になってくるかなと思います。

よく勘違いされるんですけど、ドライバーさんはドライバーさんでいるので、免許がなくても問題ありません。逆にドライバーから始めたいという方もうちは良いなと思いますよ。内勤の仕事を始めたら、差配というどのドライバーを手配して女の子を迎えに行かせるかみたいな花形業務があるんですね。それは勤務してる中で一番仕事のできる人がやるんですが、僕それ毎日見てるんですけど全然無理なんですよ。

女の子と直接関わらないし、移動距離の把握も難しいしで、これヤバいなと思ったんで社長に「ドライバーもやらせてください」って言いました。初めに外に出ていると現場で何が起きているかも分かりますし、僕の望んでいたキャストさんと常に関わっておきたいということも叶います。そうやってこの会社で学んでいけるというのがメリットですね。

僕はチャレンジ精神旺盛で何でも首を突っ込んでいくんですけど、やりたいと言ったことは基本的も何でもやらせてくれる社風なので、僕みたいな方にもこの会社はあっていると思います。本当に先輩が良い方達ばかりで、そこはめっちゃ救われていますね。

30代～40代を積極採用。既婚者でも安心の環境

僕自身は夢を持たない代わりに、その日その日で感じたことを振り返って、同じミスをしないためにも明日以降はどうしようかと常に考えるようにしています。このグループとしては、年内に事務所を大きくしたり、店舗展開をしたりなどやりたいことはいろいろあると思っていて。ただ、そこに向けての男性スタッフがまだまだ少ないので、スタッフを増やしていろんなものを仕組み化していきたいです。

うちは京都だけで有名ですが、全国展開している大企業でもないんですけど、その規模で社保完備している意味合いからいくと、スタッフで結婚している方がかなり多いと思います。だから家庭を持つようになって、きちんとした企業で働きたいと考える人も、『エテルナ』はすごく働きやすい環境です。オーナーはそこを踏まえてこういう環境にしていると思うので、家庭持ちの方もどっしり腰を据えて働けますよ。奥様にも社保入ってる普通の会社だよ、普通のオフィスワークだよと言えますしね。

多分うちの求人を見てくれて響く年齢層は高いと思うんです。実際30代～40代の方を積極的に採用しています。酸いも甘いもを若干経験している人が欲しいので、若くないからと諦めないでください。ご応募お待ちしています。