闘う男のインタビュー
- Aさん(オーナー)
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新宿 有名デリヘル
Interview 2019.08.05
新宿にある『ロボットデリヘル』オーナー(32)にインタビュー!
死ぬほど行っていた風俗の業界で勝負するきっかけ
25歳くらいの時に、風俗店を始めようと思ったきっかけは本当にシンプルで。僕が風俗に週に9回とか10回とか行ってたんですよ。そこで電話の対応が悪かったりとか「自分だったらこうするのにな」って思うことが結構あって。
僕はもともと芸人を目指していたんですけど、すぐに辞めちゃったんです。そのあとにプログラマーをやって22歳くらいの時に起業して。貯金も出来たし風俗が好きだったから「やってみるか」って今のお店を立ち上げたんです。
「あったら良いな」がカタチになった一風変わったコンセプト『ロボットデリヘル』
深夜の3時くらいに風俗を呼んだ時に、そこからまた人と会話するのが凄く面倒臭いなって思っていて。黙ってると空気が悪くなるし、風俗で働いてる女の子だってそんなに喋りたいワケでもないだろうから、だったら最初からお互い喋らないっていう設定で始められる店があったら良いなと思ったんです。
そこからコンセプトを考えてた時に「ロボットって近未来的っぽくて良いんじゃないかな」って。それで『ロボットデリヘル』って名前を付けたんですよ。みんなやらないだろうから勝てるなと思って。僕は若かったので、こういう冒険的なコンセプトで挑戦してみようと思ったんです。
怖いもの知らずで始めたオーナー業
立ち上げてから8月で5年経つのですが、始めはかなり費用が掛かりましたね。広告費だけで月間150万円くらいしました。それでも1日1本も電話が鳴らない日もあって。「風俗業界ってしょぼい」って思いましたね。
オープンしてから10か月間は赤字でしたね。その間は僕は無休で、オープン=ラストまでいましたから。ほぼワンオペですよ。自分の人件費だけでも利益が出るようになったのは、1年くらい経ってからです。
様々なメディアを駆使してもなかなか集客につながらない
『ロボットデリヘル』の場合は各メディアの人たちが1ヶ月くらい取り上げてくれたから、そこがターニングポイントですね。物凄く話題性があるし来る人はテレビ局とか業界の人が多いんですよ。発信する側の人たちがこんなにも来るのに、電話は全然鳴らない。
居酒屋でネタになるようなものを作ろうっていうのが僕のコンセプトだったんですけど、その場にいる人が「そんなのがあるんだ」って伝わるまで時間がかかるんですよね。メディアでいくら取り上げても、そこから実際にお客様に広がるまで10ヶ月から1年かかったんです
実は僕Twitterで炎上したことがあって。「女の子だってダメな子はいるし、男だってダメな奴はいるよ」みたいなことをTwitterに書いたら風俗嬢の方たちからすごいクレームが来てしまったんですよ。でも売り上げが伸びたんですよね。炎上の1番のタネは、「『ロボットデリヘル』って何だ?」ってところなんですよ。逆に炎上したことで全国に知らせてくれたんですよね。
「100万円以上の給料が欲しいか、欲しくないか」
入社して1週間までは時給1100円、2週間目から1200円になります。試用期間は2ヶ月間ですね。3ヶ月経ったら、そのタイミングで給料面などをどうするか具体的に話していく感じです。給料面も今求人に出している内容でウソなくやります。
役職っていうのは、特にないです。店長っていうのも女の子に安心感を持たせるための固有名詞であって、それ以外に「店長」の名前の意味なんてないと思っていて。『ロボットデリヘル』は道があるとしたら2つ。歩合で給料が欲しいのか、会社に守って欲しいのか、どっちかを選んでもらう感じですね。
「100万円以上の給料が欲しいか、欲しくないか」なので、守っている以上MAXの給料ってどんなに頑張っても70万円ですね。50万円でもこの業界であれば良い給料だ思うんですけど。お店とか任されて、自分で成長していけば100万円以上なんて無限なんですよ。その代わり苦労はしてもらいますけど。
新入社員が金銭面的に困っていることがあれば、最大限に向き合います。ウチはまだ良くも悪くも小さいんで、上を目指せる環境があります。大きい組織だと絶対的なところまでに行けないですから。
風俗の業務なんて物凄く簡単だ
新入社員の出勤時間はだいたい昼の12時からスタートですね。9時間業務なので、21時には帰れます。僕は残業とかするのは嫌いなので。
経験者か未経験者かで変わってきますけど、最初から教えるとなると備品管理や清掃からですかね。あとはほとんどパソコンの中でやる更新業務がメインですね。免許を持っていれば送迎をすることもあるでしょう。僕は自分も含めて風俗業界は負け組の世界だと思っているので、優しく教えるのも必要だなと思っています。
電話の対応に関してはマニュアルは一応ありますけど、プライベートで人に好かれるためにどういう会話をするかとか、言い回しとかあるじゃないですか。そういうところを電話に活かしてくれれば良いなって思います。何か1つが出来ない人は何も出来ないんですよね、結局。とにかくできなくても、まともな人間に出会いたいですね。
『ロボットデリヘル』のこれから
やりたいことはたくさんあるんですよ。ただ今は人が少なくて出来ないだけで。「これお金になるのにな」ってことがたくさんあるので、それを1つ1つお金にしていきたいですね。従業員の1人ひとりの発信で「あんなことやりたい、こんなことしてみたい」ってことにチャレンジしていきたいなと思ってます。
何をやっても良いから、「僕はこういうフェチだから、こういうふうなコースを作りたい」とか、そういうのをどんどん出して行って、おもちゃ箱みたいな感じにしていければなって思いますね。小さなことでも良いから、アイデアを提案出来る人が来てくれれば嬉しいです。「やりたいことをしてみたい」とか「お金稼ぎたい」とか、そういう人が来てくれたら良いですね。